ついに放送がスタートした、テレビ朝日&ABEMA共同制作の連続ドラマ『言霊荘』。主演の西野七瀬を筆頭に、三吉彩花、中村ゆりか、堀田真由、森田望智、石井杏奈、内田理央ら演技派美女たちが、人ならざる“言霊”にもだえ苦しみ恐怖する。第1話では、底辺ViewTuber(動画配信者)の歌川言葉=コトハ(西野七瀬)が女性限定アパート・レディスコート葉鳥に入居するところから始まるのだが、初回早々から背筋の凍る恐ろしさが襲い掛かる。耳なし芳一状態の三吉彩花に注目だ。
ポジティブな言葉の持つ力を信じている底辺ViewTuber(動画配信者)の歌川言葉=コトハ(西野七瀬)は、ずっと狙っていた超格安優良物件の女性限定アパート・レディスコート葉鳥の7号室に入居することが決まる。友人で1号室に住む作詞家・阿木紗香(三吉彩花)が紹介してくれたのだ。
引っ越し当日、コトハは挨拶がてら管理人室を訪れる。しかし何故か誰も出てこない。しばらくして紗香と再会し、住人たちと挨拶を済ませたコトハは紗香や6号室に住む編集者・渡邊瞳(内田理央)らに手伝ってもらいながら作業を終え、紗香の部屋で引っ越し祝いを始める。
するとテレビの音楽番組から、紗香が作詞を手掛けた歌手・桐嶋漣(猪塚健太)の曲がヒットチャート入りを果たしたと聞こえてくる。作詞家として成功することを目指していた紗香の努力を知るコトハは自分のことのように喜ぶが、当の紗香はチャームのついたブレスレットを握り締めて浮かない表情。漣との間でただならぬことがあったようで、紗香は「知らない世界に消えてほしい…」とマイナスな感情でつぶやく。すると紗香の耳にだけ「約束したよね…」という謎の女性の声が。言葉の力を信じるコトハは、ネガティブな言葉を使わないように紗香をたしなめるが、その直後にテレビ画面の中の漣が突然悶絶。紗香の言葉をなぞるかのように謎の死を遂げてしまう。
自らの言葉通りの展開に動揺を隠せない紗香のもとに、“霊能者”を名乗る男・中目零至=レイシ(永山絢斗)がやって来る。なんでも紗香には邪気が漂っており、その元凶がレディスコート葉鳥にあるというのだ。しかしレイシは高額なお守りを売りつけようとしたりして、どうも怪しい。コトハは霊感商法だと考えて追い返そうとするが、レイシはコトハに「かつて言葉に傷つけられたことがある」などと霊視する。
一方の紗香は「約束したよね…」という謎の空耳に思うところがあったのか、レイシに除霊を依頼。してやったりのレイシだったが、1号室を訪れた途端に「ガチのやつだ」と表情が凍り付く。本物の怪現象だと悟ったレイシは、自身の叔母で除霊の力を持つ女性宮司・岩戸志麻=トシマ(斉藤由貴)を頼ることにする。ところがトシマも、お祓い代として100万円を請求。ここでも霊感商法を疑ったコトハはこれを拒否。するとトシマは「あなた方が霊を退治して下さい」とコトハとレイシに祓詞を伝授する。
その日の夜、コトハはトシマから教わった通りに紗香の身体中に祓詞を書いて除霊をスタートさせる。顔、体、腕とビッシリ祓詞が書かれた紗香は、さながら耳なし芳一だ。この状態で無事に朝まで過ごすことができれば、悪霊退散である。すると窓の外から小鳥のさえずりが聞こえてくる。やっと日の出を迎えたと喜ぶ紗香はカーテンを勢いよく開けるのだが、しかし部屋の外はまだ闇夜。悪霊の罠だった。恐れおののく紗香の耳元で聞こえる「楽になりたい?」という謎のささやき。鏡の中にいるもう一人の紗香が、怯える3人を睨みつけるように見つめてくる…。
第1話から波乱な展開と不気味な演出の連打。Jホラーならではの「背後に何かいる!」という薄気味の悪いショットがあったり、古典怪談を思わせる日本独自のジワリジワリと心を侵食してくる恐怖があったりする。果たしてコトハたちの運命は?レディスコート葉鳥にはどんな秘密が隠されているのか?第2話にも期待だ。