現在、ABEMAにて国内独占放送中のグローバルガールズグループオーディション番組『Girls Planet 999 : 少女祭典』が佳境を迎えている。日本、韓国、中国から33名ずつ選ばれた、計99名の少女が参戦する大規模なプロジェクトとなる本番組では、ミッションごとに生存と脱落が決まる。現時点で生存しているのは27名だが、デビュー組の9名に残るためには今後のミッションの結果が鍵を握り、世界中の視聴者が行方を見守っている。
【動画】遂に最終章へ『Girls Planet 999』最新話まで配信中
放送のたびSNSのトレンド入りを見せるほどの人気を誇る、通称『ガルプラ』について、「すごくハマってしまった…!」と愛を叫ぶのが、女優の真野恵里菜。現在スペインで暮らしている真野はというと、毎放送後はネタバレを踏まないようにSNSをチェックするそう。視聴する際は、少女たちに感情移入し涙してしまうほど、どっぷり浸かっているという。ハロー!プロジェクトメンバーとして活動をスタートした真野に、アイドルのプロとして、そして『ガルプラ』“ガチ勢”としての両視点から、番組の魅力を惜しみなく語ってもらった。
「時代が変わった」とうれしくなった『ガルプラ』オーディション
▲99人からスタートした“ガルプラ”も遂に佳境へ(『ガルプラ』より)
――真野さんは『ガルプラ』ガチ勢と伺っています。ハマったきっかけから教えていただけますか?
私のInstagramでは、定期的にファンの方と質問コーナーをやるんです。そこで「『ガルプラ』見てますか?」と質問がきて「『ガルプラ』って何だろう…?」と思って。後日、ふと気になり検索して見たら、そのまま一気にどハマりしてしまいました(笑)。実は10年ぐらい前からK-POPが大好きで、韓国のアイドル文化は今でも気にはなっていたんです。私が当時好きだったときは、どんなにがんばっても日本人はK-POPアイドルにはなれないと思っていたので、「ああ、時代が変わった!」とうれしくなり、最初は日本人の子を応援したくて見始めました。
――今となってはK(韓国)・C(中国)・J(日本)の垣根も超えてハマっていった感じですか?
はい!もう関係なくみんなを応援しています。最初のほうは、名前と顔を一致させることが大変でした。でも、今は毎日「Mnet」のYouTubeチャンネルを見ているんです。そうしたら、あっという間にみんなのことを覚えられて(笑)。『ガルプラ』はパフォーマンス、ステージ上だけでなく、合宿所の練習中とかも見せてくれて、その子の性格や熱量とかも見られるので、「完全に引き込まれた!」と思いました。
――合宿所のような、いわゆる「裏」を見られることについて、アイドルだった真野さん視点でどう思いますか?
そうなんですよねえ…。自分がアイドルになったときは、できない部分や先生にダメ出しされている部分を見られたくないから、すごく恥ずかしさもありました。けど、今アイドルを卒業して、いちアイドルファンとして見ると「ああ、マスターにこう言われて、見つめ直して頑張っているんだな」とか、「ほかの子に頼って教えてもらっているんだな」とわかりますし、より感情移入できますよね。
毎回ミッションごとにチームを作ってパフォーマンスしていますけど、最終的に9人になるわけなので、仲間でもあるんだけどやっぱりライバルというか。それでも、ほかの子の面倒を見ようとしている子を見ると「すごいなあ」と気持ちが惹かれます。
もしも真野が入るなら、どの立ち位置…?「アイドル時代は自信がなかった」
▲強さも大きな武器に、熾烈な争いにも注目(『ガルプラ』より)
――CとKの少女たちは負けん気が強く「自分を出す」ことへの堂々とした魅力も感じます。そのあたりはどうご覧になっています?
日本は謙遜する文化なので、Jについてはちょっともどかしくもなりながら、一方で「ああ、わかる、わかる」とも思って見ています。あんなに注目されている(川口)ゆりなちゃんとか、(江崎)ひかるちゃんでさえも遠慮しているし、あんなにかわいくて歌って踊れる(坂本)舞白ちゃんも、フー・ヤーニンちゃんには遠慮しちゃっているなあって。
――もし真野さんが入るとしたら、どんな立ち位置にいると思いますか?
私は、たぶん(池間)琉杏ちゃんタイプだと思います。琉杏ちゃんは『Ice Cream』で、「あーーーっ!!」となったんです。というのも、それまではあまり表に出てこないし、映る量も少なかったんですけど、よく見ると、ちゃんと自分のパフォーマンスを頑張っているタイプで。そうした不安ながら頑張っている感じが、私もアイドル時代は自信がなかったので、ちょっと共感して見ちゃっています。
▲真野が大興奮した『Ice Cream』のパフォーマンス(『ガルプラ』より)
――真野さんのときも、プラネットマスターのような存在の方はいましたか?
いましたね。マスター、厳しいですよね…!最初の頃は「そんなんじゃ家に帰らなきゃいけないよ!!」とか言っていて、「そんなこと言わないで!」と思いながら見ていました。でも実際、デビューしたら時間に追われたり、睡眠時間がなかったり、苦手な曲がきてもやらなきゃいけないこともあると思うんです。自分が追い詰められたときにどうなれるかも、今経験できることはいいのかな、と思いました。私はオーディションのとき、そういう経験をしなかったので、デビューして過酷さを知った側ですから(苦笑)。
先生たちは厳しいけど、本番の後に褒めたりもするし、中間発表のときはみんな怪訝な顔で指摘したりするけど、パフォーマンスしているときの先生たちのリアクションはにっこりしているじゃないですか。パフォーマンスしている最中には気付けないけど、後から本人たちが見たら嬉しくなるんじゃないかな、と思うんです。アイドルのプロになる子たちなので、「厳しい中でやっているよ、だからこそあのステージでの笑顔があるんだよ」というのもファンの方が見られるのはいいのかなと思います。
サバイバル番組の醍醐味、推しを見つける&プロデューサー目線で楽しむ
――これまで特に印象に残っている回、もしくは少女は誰でしたか?
最初は全然目に留まっていなかったんですけど、とあるシーンですごくインプットされたのが、Cグループのウェン・ヂャちゃんです。『YES or YES』のときに、(同じチームの)セインちゃんが子どもだったので、どうしても集中力がなかったりしましたよね。ほかの子は注意しないんですけど、ウェン・ヂャちゃんだけは「私は帰りたくない、集中してやらなきゃ」と、ちゃんと怒ったじゃないですか。そういう子は、やっぱりグループにひとりいてほしいなと思うんです。怒っていたけど、最後の勝者を発表するときには、しっかり手をつないでいるふたりが、すごい印象に残っていて。すごく明るい子ですし、私はけっこう推してます!
▲真野の推しはウェン・ヂャ!(『ガルプラ』より)
――そうした“推し”を見つけるのも番組の楽しみですよね。
実は最初に推していた子は、脱落しちゃったんですけどね…(苦笑)。そのときは、普通に泣きました。今の楽しみ方は、1pickで「この子を推しています」というよりも、みんな、それぞれにいい部分が絶対あるじゃないですか。そこを見るようにして、「こういうグループになったらいいな」みたいに、ちょっとプロデューサー目線で見ていたりしています(笑)。本当に楽しいです。
――生き残りについて堪能するのも、サバイバル番組の醍醐味と言えますか?
「生存者発表式」のときは、確かにそう思います。けど、呼ばれたほうは嬉しいけど、一緒に戦ってきた戦友が隣にいるわけで…呼ばれなかった子は悔しいけど「おめでとう」と言わなきゃいけない。ここが一番過酷だなと思います。「TOP9」の発表でも、みんな緊張しちゃっているじゃないですか。それこそ「ハロー!プロジェクト」には順位付けはなかったですけど、AKB48さんが総選挙を始めたときに「すごい酷なことをやるな」と思っていました。『ガルプラ』は、オーディションの段階からやっているから、参加者の子たちがあまり思い詰めないといいな、とは思います。順位は1位でもプレッシャーを感じるし、9位までに入るか、入らないかの子たちのストレスもすごく大きいと思うんです。自分が出る側だった身として、人気投票のストレスみたいなのは、ちょっと心配しちゃいます。
夫にも“ガルプラ”を共有!?「全然見ていない夫に一方的にしゃべってます(笑)」
――本日はたくさんお話いただき、ありがとうございました。ちなみに、スペインで「ガルプラ、見た!?」と話せるお友達はいますか?
それが、いないんですー!!なので、今日の取材で話せてとても嬉しかったです(笑)。いつも番組を見終わった後は、全然見ていない夫に対して、「今日の『ガルプラ』、ここがこうで、こうで!!」とすごい熱量でばーっとしゃべっています。夫は「ふーん」という反応です(笑)。『ガルプラ』のおかげで変化というか…ドライブするときの曲は、これまでに使われた課題曲を全部プレイリストにして、いつもかけているんですよ。夫に許可を得る間もなく、「やっぱ『ガルプラ』だな♪」と言って、シグナルソングの「O.O.O (Over & Over & Over)」から始まって楽しんでいます(笑)。何だかんだ、夫も空耳アワーみたいに、韓国語を日本語で変な風にして歌ってくるんです。私からしたら「いい曲なんだから空耳しないで!」と、ガチファンみたいに言ったりしています(笑)。
――最後に最終回に向けて、真野さん的期待どころや楽しみにしている視聴ポイントを教えてください。
自分がアイドルを目指していた頃が恥ずかしくなるぐらい、みんなパフォーマンスのレベルが高いので、見るのが本当に楽しみです。とにかく、みんな悔いなく頑張ってほしい…!脱落していっちゃった子は、その子たちのこれから先の未来で自分たちに合った道がちゃんとあると思うので、みんなが幸せになってほしいです!
『Girls Planet 999 : 少女祭典』は毎週金曜よる20時20分よりABEMAにて日本独占配信中。なお#1から最新話まではABEMAにて配信中。
取材・文:赤山恭子