亡くなった母の伝言を実行したら… 戦後に起こった泣ける怪談「橋津の海岸」とは
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 18日深夜、『スピードワゴンの月曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、戦後間もない時代の悲しい怪談話が語られた。

 この日は「怖いけど泣ける! 涙怪談SP」と題して、ゲストに松原タニシ、田中俊行、Apsu Shuseiと、講談師の一龍斎貞鏡を招き、「怖いけどどこか泣ける怪談=涙怪談」を披露していった。

【動画】怖いけどどこか泣ける怪談「涙怪談」を披露

 田中は88歳で他界した祖母の話である「橋津の海岸」という話を披露。戦前生まれの祖母は父親を太平洋戦争で亡くし、母も戦後すぐに亡くなってしまったそうで、鳥取県の市街地で6人きょうだいで暮らしていたという。

 戦後の混乱期に毎日生きていくだけで精一杯だったというきょうだいたちは、6番目の赤子を交代で世話していたが、一番上の長女は過労で倒れてしまう事態に。長女はおよそ1週間ほど寝込んでいるあいだに、枕元に死んだ母親が立つという不思議な夢を見たそうだ。

 枕元に立った母親は長女に「ごめんなさい」と謝りながら、“きょうだいが助かる方法”を伝言したのだとか。その伝言は「村中から和紙を集めて100枚の短冊状に切り、短冊には長女だけに伝えた言葉を書き込んで、“橋津の海岸”に浮かべなさい」というもの。

亡くなった母の伝言を実行したら… 戦後に起こった泣ける怪談「橋津の海岸」とは
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 半信半疑ながらもきょうだい達は協力し、「橋津の海岸」の海に入って100枚の短冊を浮かべると、風がやんで“凪”の状態になり、短冊は横一列に並んで沖に吸い込まれるように消えていったのだとか。

 「小さい奇跡」を目の当たりにしたきょうだいは家に帰ると、元気だったはずの6番目の赤子が息をしておらず、そのまま息を引き取ってしまったという。

 田中は「皮肉なことにこの子が亡くなったことによって、僕のおばあちゃんと含めたあとの5人が助かった。これはもしかしたら(赤ちゃんを)お母さんが連れて行ってくれたんじゃないかな」と、祖母が涙ながらに語っていたことを明かした。

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