アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」第54話は、ダイ(CV:種崎敦美)に対するバラン(CV:速水奨)の愛情が感じられるエピソードだった。視聴者からは「神回」と評判で、関係者たちもそれぞれの想いをツイートしている。
アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は、1989年~1996年に「週刊少年ジャンプ」にて連載された累計発行部数4700万部を誇る名作漫画(原作:三条陸、漫画:稲田浩司、監修:堀井雄二)が原作。勇者に憧れる少年・ダイの冒険を描いたファンタジーだ。
前回の第53話「ハドラーの挑戦」は、これまで“中間管理職”などとイジられてきたハドラー(CV:関智一)の武人としての成長が視聴者の胸を熱くさせた。Twitter上では「この成長ぶりは感慨深い」「ハドラーのこと、好きになってる人多いんじゃない?」「真の武人となったハドラー」「武人ハドラー様大好きです!」といった声が上がり、さらなる激闘への期待が高まっている様子だった。
そして最新話にあたる第54話「ハドラー対バラン」では、ハドラーに打ち勝つべくバランが決死の賭けに出た。親子の思い出を振り返ったバランの「相変わらず寝かしつけるのが下手だな」というセリフに涙した視聴者は多かったようだ。「神回」という称賛の声が相次ぎ、「まぁ泣くよね。号泣よね」「バランの不器用な父親っぷりに涙腺崩壊」「あかん、親子まじで泣ける。涙がとまらない」といった声が寄せられた。
バランの「子どもがどう願っても親とは常にこうしてしまうものなのだ。お前も大人になれば、きっとわかる」というセリフが成長して一層胸に響いた視聴者もおり、「父親になってみたら4倍は泣いてしまった」「子どもの頃はダイの気持ちでしたが、大人になるとバランの気持ちになって号泣」と評判になっている。
制作陣にとっても第54話は思い入れの深いエピソードだったらしい。作画監督を務めるアニメーターの横田守氏は「『相変わらず寝かしつけるのが下手だな……』と、『死ね!ハドラー 私も地獄に付き合ってやる』の所がやりたくてダイの大冒険54話監督にやりたーいとお願いして、上田さんと組ませてもらったからバランの表情変化色々やったよ」とTwitterで舞台裏を明かした。
また、ヒュンケル役を演じる声優の梶裕貴も「『相変わらず寝かしつけるのが下手だな。』声と芝居がつくと、さらに胸を締めつけられますね…かつて、こんなにも人間らしく、思わず好きになってしまう敵たちがいただろうか…しかも、そのキャラクター同士の激突…!」としみじみツイートし、「それが『#ハドラー対バラン』。これだから #ダイの大冒険 はおそろしい」と感想をつづった。
第54話「ハドラー対バラン」
【あらすじ】
ハドラーに埋め込まれた黒の核晶(コア)は、いつ爆発してもおかしくない代物だった。そんな超強力兵器を前に、ダイとバランはまともに攻撃を仕掛けることができない。一方で、自らの体内にそんな危険物があることを知らないハドラーは、防戦一方の親子にいら立ちを募らせ、さらに容赦ない攻撃を仕掛けていく。圧倒的に不利な戦況に追い込まれたダイとバラン。状況を打破すべく、バランは決死の賭けに出る。それは、ハドラーを倒し、黒の核晶が爆発する一瞬の間に竜闘気(ドラゴニックオーラ)で衝撃を抑え込むという作戦だ。バランはダイを遠ざけ、ハドラーとの一騎打ちを挑む!
タイミング勝負のぶつかり合いで、先に技を相手に当てたのはバランだった。だが、なぜかその一刀はハドラーの首を切断することはできなかった。実はキルバーンが、バランの真魔剛竜剣に細工を施していたのだ。瞬間的な隙を突かれ、ハドラーにカウンターの一撃を叩き込まれるバラン。そんな父をかばい、ダイはハドラーの攻撃を受けて大怪我を負ってしまう。傷だらけのダイはバランに、一緒に戦うよう再度呼びかける。バランはそんな息子の姿を見て、父として、竜(ドラゴン)の騎士として、ある決意を固める――。
※種崎敦美の「崎」は、正式にはたつさきの字
(C)三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京
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