妹キャラや優しい親友キャラからの脱皮。かつて「“可愛い”より“クール”“カッコいい”と言われたい」との憧れを口にしていた女優の堀田真由が、テレビ朝日ABEMAの共同制作で送る、西野七瀬主演の連続ドラマ『言霊荘』でそれを叶えた。演じたのはレディスコート葉鳥3号室の住人でフリーアナウンサーの小宮山綾子。初登場こそ、好奇心旺盛で人懐っこそうな表情を覗かせた堀田だが、綾子がメインとなる第3話では声色と発声方法を変えて、知的かつクールなアナウンサーに成り切った。

声まで違う?!堀田真由の凛々しいアナウンサー役に「本物のキャスターみたい」「すごく良い声」
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 しかもチャームポイントともいえる、ひまわりのような眩しい笑顔も封印。2号室の住人で東京都議会議員の私設秘書・丸山栞(中村ゆりか)を襲った怪事件と、それに関連する収賄疑惑の真相を追求せんとする意志の強い眼差が印象的だ。“言霊”の怪異に対してスクリームに頼るのではなく、その大きな眼を見開いて怪異に直面した絶対的恐怖を読み取らせようとする。そのスタンスに令和のスケアリークイーンとしての可能性すら感じる。

 くわえてSNSでは「凄く良い声」「原稿読み上手い」「アナウンス上手い」「本物のアナウンサーみたい!」「アナウンサー綾子さん」などの驚きと賞嘆の声が、堀田の女子アナぶりに浴びせられている。髪の毛を一つに束ねた大人女子風ヴィジュアルもさることながら、注目したいのは、堀田の声。レディスコート葉鳥でコトハ(西野)ら住人と会話を交わす時の声色および発声方法と、キャスターとしてニュース原稿を読む際のそれはまるで違う。活舌、言葉の抑揚、腹式呼吸を意識した芯のある声の出し方は、プロのアナウンサーやキャスターに当てはまるどころか、ほとんど同レベルの様に聞こえる。あまりのプロフェッショナルぶりに「実はプロによるアテレコ!?」と疑いたくなるほどだ。堀田はこの役を演じるにあたり、テレビ朝日の住田紗里アナウンサーよりアナウンス指導を受けていたことも分かった。

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 堀田は現在23歳。一般的に新社会人1年目にあたる年齢だ。21歳の頃に堀田は「社会人としての人間性を確立していなければ!という気持ちがあり、早く23歳になりたい」という願望があった。演じた綾子は社会人としての人間性を確立している。同時に社会の壁や厳しさを目の当りにして葛藤を抱える初々しさもある。そんなキャラクターに社会人への憧れのある堀田が深く共鳴し、こだわりの役作りを準備して成り切ったことは明白だろう。

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『言霊荘』#3〈スリーアウト〉
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