テレワークが多くなった今、愛猫の「かまって」攻撃にあっている人も多いのではないだろうか。しかし、それも「かわいい」から許せてしまう。
「私、猫も好きだし、ロボットも好きだしで、これをつくったんですけど」
こう話すのは、ロボットエンジニアの吉崎航さん。なんと、パソコンの上に乗ってきたり、トイレットペーパーを引き出していたずらするこの猫は、「猫型ロボット」なのだ。未来からきたドラえもんよりも、リアルな猫型。細かいリアクションまで再現されている。
「動きに関してはけっこうこだわりがあって。いたずらっこな性格にしたいなと思ったので、最初に思いついたのが、トイレットペーパーで遊ぶということ。トイレットペーパーをめちゃくちゃにしたら面白いかな? とか。あと、動いているものに反応するっていう動きをやってみたかったので、あれだけのためにプラレールを買いました」(同)
これは、最新のロボット技術「V-Sido(ブシドー)」というソフトウェアで制御されている。例えば、「頭をなでると押し返してきてくれるような動き」や「鏡を気にするような動き」を、吉崎さんがプログラミングで設定。そして、この小さな体の中にある14個のモータを連動させることによって、関節などの滑らかな動きを再現している。
こんなに細かい動きまで再現できるのは、ロボットエンジニアの吉崎さんだからこそ。匠の技が光っている。ちなみに、仕事の合間をぬって1週間かけてつくった猫型ロボットだが、一番時間をかけたのは毛皮の部分。
植毛するように羊毛フェルトを何度も針でつつき、リアルな毛並みに近づけたという。しかし、この作業が大変すぎるため、量産や販売は考えていないということだ。ちなみに、吉崎さんは猫が好きなのに猫アレルギーだそうで、「自分で猫型ロボット作ればいいのか」と思ったということだった。(『ABEMA Morning』より)