アーティスト依存の“ギャラリー”を変えたい シーシャの売上を場所代に 制作側は「2時間見られる前提で作品をつくる」工夫も
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 女性の口から吐き出される煙。壺につながった長い管。中東で愛される「シーシャ」という水タバコを吸っている一コマだ。

【映像】“ギャラリー×シーシャ”の内部の様子

 実はこの写真、主に若手アーティストの作品を展示するギャラリーの一角なのだという。

 「今まであった既存の“ギャラリー”っていうものの在り方を、どう変えていくのか」

 こう話すのは、ギャラリーを運営する若者のクリエイティブ集団「BOY MEETS ART」のリンさん。

 従来のギャラリーは、アーティストが場所代などのお金を支払い、展示・販売される。こうしたアーティストに依存したあり方を変えたいと、リンさんたちが去年6月、大阪にオープンしたのが、ギャラリーにシーシャを持ち込んだ、その名も「カルチャークラブ」。

 しかし、なぜシーシャなのか。

アーティスト依存の“ギャラリー”を変えたい シーシャの売上を場所代に 制作側は「2時間見られる前提で作品をつくる」工夫も
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 「シーシャって2時間とか吸えるんですけど、2時間そのお店に滞在するわけじゃないですか。しかも、どちらかと言うとリラックスしながら、ぼーっと煙を吸うっていうところで。普通、ギャラリー行ったり美術館行った時に、同じ作品を2時間見ることってあんまりないと思うんですよ」(同)

 このギャラリーでは、客はシーシャを味わいながらまったりとアートを堪能。そして、客が払ったシーシャ代を、従来アーティストが払っていた場所代にあてることで、アーティストの負担を減らすことができる。

 「逆に作家側は2時間見られることを前提に作品をつくるので、いろんな工夫を仕掛けてくる作家さんも多くて。展示の度に店の雰囲気がガラッと変わるところを楽しみに来て下さるお客様が結構いるなっていうのが印象ですね」(同)

 このギャラリーでは、月に1回程度アーティストの展示を行っているという。また、10月に新しい店舗に移転した際、音楽スタジオが併設され、屋上ではアート作品の制作も行われている。さらに、27日からは新しいイベントも始まるということだ。(『ABEMA Morning』より)

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