スペシャの番組『Black File』の最高企画「オタク IN THA HOOD」への出演などでも話題を集めるラッパー:Itaqが、5月にリリースした2nd Album『Savior of Aquarius』からアルバムの1曲目を飾る"INITIAL I"のMVを公開した。
"INITIAL I"は、愛染 eyezen等に楽曲提供を行う若手ビートメイカーの中心人物KUROMAKUが楽曲プロデュースを担当した楽曲で、ゾンビ・パンデミック下の東京を初心運転者Itaqの中古車が駆け抜けるというストーリーのもと、Itaqの武器である濃密な日本語のリリックと高速フロウが満遍なく敷き詰められたItaqらしい楽曲。
そして、本日公開されたミュージック・ビデオは、人気イベント「TOKIO SHAMAN」のVJなども務める映像作家の球根栽培が監督。Itaqの地元である那須の巨大廃墟などを舞台に、壮大さと不気味さの混ざり合う新感覚の映像作品となった。また、Itaqに突如拉致されるゾンビ役として実の弟のDirty Kiyomiyaが出演。
▼New Album: Itaq「Savior of Aquarius」▼
ARTIST : Itaq (イタク)
TITLE : Savior of Aquarius (セイビア・オブ・アクエリアス)
LABEL : 委託 Label
RELEASE DATE : 2021年05月14日(金)
FORMAT : DIGITAL(DL/ST)
収録曲
01. INITIAL I [Track by KUROMAKU]
02. UNBUILT [Track by yumeo]
03. casuistica [Track by 田嶋周造]
04. NAGASAKI REVENGE [Track by UNOME]
05. Kagayaku Machi [Track by Lil Soft Tennis]
06. So Stupid [Track by Nammu]
07. Eudaemonics feat. 河口純之助 [Track by Itaq]
08. driving school [Track by ウ山あまね]
09. Cold Fish [Track by Negatin]
10. Hyper KAMIOKANDE [Track by Itaq]
11. NIWANOUSAGI [Track by SKInnY BILL]
12. Finale [Track by TRASH 新 アイヨシ]
2019年5月に粗悪ビーツプロデュースの元、1st Album「委託」をリリースしたラッパー:Itaq。そこからABEMAのオーディション番組『ラップスタア誕生』シーズン4での決勝戦進出などの活躍を挟んでおよそ2年ぶりにリリースされる2nd Album「Savior of Aquarius」。
自身の武器である過剰なまでの密度を持ったフロウとヒップホップカルチャーに依存しない硬質なリリシズムが、彼を育てた東京のアンダーグラウンドかつ多ジャンルに及ぶパーティーを根源とするエレクトロニカ的なビートと連結し「ポスト・ヒップホップ」とも呼べる前衛的な楽曲群として結実している。
本作は、全編を通して一つの物語となるコンセプトアルバムの形式をとっており、19歳から21歳までという人が子供から大人になるまでに通過する激動の時代をラップゲームへの意識や片思いの恋愛、社会による洗礼などのトピックを通じて鮮烈に描き出している。
また、日本文学からの引用や、曲の歌詞によって伏線を張り、それを回収するなどの意匠がItaqと他のラッパーとの違いを示す重要な要素となっている。
プロデューサー陣にはZERRY等にもビートを提供するKUROMAKU、ひかりのラウンジ等でもパフォーマンスを披露したことがあるyumeo、オルタナティブな作風が特徴のヒップホップクルー:PICNIC YOUのメンバーであり、画家でもある田嶋周造、エレクトロニカとブームバップの中間地点を模索するUNOME、3月に1st Album「Bedroom Rockstar Confused」をリリースし各方面からの注目を集める気鋭のアーティスト:Lil Soft Tennis、Itaqと"神様ループ"で共作したNammu、神様クラブのメンバーであり、昨年にはEP「Komonzo」を発表した鬼才:ウ山あまね、Itaqと同じく栃木は那須を拠点にグライムのビートメイカーとして活躍するNegatin、Showyにビートメイクを学び東京に住んでいた頃のItaqと交流を持ったSKInnY BILL、そしてMarukidoの"Lil 宗教 Jr. feat. 宏洋"のビートを手掛けたことでも知られるTRASH 新 アイヨシと、ジャンルやコミュニティを大きく飛び越えた面々が集結した。
ラッパーによる客演は無く、唯一の客演が元THE BLUE HEARTSのベーシストであり、Itaqと同じ信仰を持つ河口純之助であることも、様々なジャンルが溶け合う20年代のヒップホップシーンにおける必然性を感じさせる。
ミキシングをItaq本人、マスタリングを数々のジャパニーズヒップホップを手掛けてきた職人:塩田浩が務め、海外のヒップホップサウンドとも対峙する姿勢を明確にした。 アートワークは、3DCGをオンラインイベント「AVYSS GAZE」のバーチャルワールド制作なども担当するJACKSON kaki、デザインをHAIIRO DE ROSSIのアートワークデザインも手掛ける謎多きデザイナーのムッチーが担当した。