2021年12月1日、テレビ朝日とABEMAが共同制作する「“ネオバズ”水曜日『2分59秒』」#9が放送。現役弁護士芸人・こたけ正義感がこれまでに受けてきた“弁護士ハラスメント”のおもしろエピソードや、「この裁判負けたろかなと思った」と感じた経験を披露した。
この番組は、「人間の集中力は3分しか持たない」という仮説のもと、制限時間2分59秒内で、各界のゲストたちがズバズバ世間に訴えかけるスピーチバラエティ。MCは千原ジュニア、日向坂46・佐々木久美。
こたけは「皆さんは知らないうちに弁護士ハラスメントをしている!」とスピーチをスタート。ドラマの影響で「弁護士=六法全書を丸暗記している」とイメージを持たれがちだが、「そんなのはビックリ人間」とイメージを一蹴。弁護士として依頼者と打ち合わせした時、ちょっと条文を確認しただけで「条文覚えてるわけじゃないんですね~(笑)」と言われ、「『この裁判、負けたろかな』って思った」とイライラを明かした。
また、「実際に『異議あり』と言うのは、相手の検察官とか弁護士が弁護人に質問する時、質問の内容が違法であるとか、事件に関係ない質問を止めてもらう時だけ。実際の『異議あり』はめちゃくちゃ地味」と説明。判決がくつがえるような大逆転シーンで使われるわけではないと説明し、「『異議あり』って言うと、傍聴席が『今のなに?』『思ってたんと違う』って、ザワつく」と嘆いた。
一方、芸人として仕事をする場面では、むしろ丁重すぎる扱いを受ける“逆ハラスメント”もあるそう。「単純に、弁護士のことを恐い人間と思いすぎている」と特別扱いされていると語り、「ほとんどの芸人さんが、私へのツッコミを寸止めする」「企画の罰ゲームも、私だけ事前に、すごく丁寧に説明を受ける」と勝手に恐れられているエピソードを紹介した。
こたけが「この前なんか、ライブで『ちょっと待ってくださいよ~』って言ったら、本当にみんながちょっと待った」と明かすとジュニアは大笑い。こたけは「こうしたハラスメントや、偏見にまみれた見方で、我々への対応を間違えていませんか?」「今後は弁護士に対する対応を改めていただけたい」とスピーチを締めた。
こたけは他にも、オーディションで「今、僕を、何かで有罪にできる?」と言われたこともあるそう。「そんなんできたら、大変なことになる(笑)。どんな社会」と苦笑していた。