YouTube業界にとって、多くのスターが誕生した2021年。『小中学生の将来就きたい仕事』のランキングで、1位にYouTuberがランクイン。2014年の調査開始以降、初の記録となった。
中でも、今年大記録を打ち立てたのが、YouTube界の第1人者・HIKAKIN（32）。動画を投稿してから15年目となる今年9月、遂にチャンネル登録者数1000万人を達成した。その記録を追いかけるように、同じくトップYouTuberのはじめしゃちょー（28）も、23日にチャンネル登録者数1000万人を記録している。
さらに、YouTuberとして異例の活躍を見せたのはカルマ。今年7月、約1年間の活動休止を経て、YouTuberでありながらエンターテイメント業界大手のエイベックスに所属したことでも話題になった。
時代の寵児たちがYouTube業界を盛り上げる一方、所属会社から独立し新たな道を進んだのは、白マスクがトレードマークの人気YouTuber・ラファエル。自衛隊、営業職を経て2014年にYouTuberとしての活動をスタートさせたラファエルは、現在7つの会社を経営し、投資などで年収5億を超えると言われるまでの実業家となった。その財力と人脈を生かした動画で人気を集めている中、今年9月、YouTuber事務所「Kiii」を退所。フリーとしての活動を開始した。
そんなラファエルに「ABEMAエンタメ」が独自のインタビューを実施。2021年を振り返ってもらうとともに、フリーになったラファエルが挑む“新たな事業”に迫る。
――YouTuber事務所を退所した理由を教えてください。
「あくまで僕は表上、いちクリエイターとして（事務所に）入っていたのですが、クリエイターとして入るんじゃなくてバックで引き続き支えます。今後も『Kiii』とは取引があるのですが、クリエイターとしてはフリーでやります。今後は自分が新しいことにチャレンジしたいので、一部バラけたという感じですね」
――新たなチャレンジとして「退所」を決断したのですね。新事業をスタートさせたラファエルさんですが、なぜ今アイドルをプロデュースしようと思ったのですか？
「ラファエルというキャラクターが、ファンを作らないビジネスをやっているんですよ。ファンがいるから炎上するので、ファンを作らないということで、僕は（YouTubeを）仕事として淡々とやっているんですよね。とはいえ、7年ぐらいYouTubeをやっていて、唯一やり残しているのが“ファンを作ること”。（プロデューサーという形で）外から関われたら、ファンを持っている人を育てるという“ラファエルにできなかったもの”が作れるのかなと。そういう意味では、そこはちょっと見たいなと（思っています）。僕の承認欲求的なものもありますね」
――ラファエルさんにプロデュースされることで、アイドルグループが感じられるメリットはありますか？
「こちら側としては長続きしてもらいたいので、マネタイズできるかどうかというのは運営側として見る。運営だけではなくて、結果彼女たちのためにもなるような取り組み方ができるかなと思います。元々大手YouTube事務所の経営者でもあったので……実際にそこで事務所として成功させているので、そこでのノウハウがまずある。それと、スクールビジネスを別でやっているので、そのノウハウもジョイントできる。本来なら別で勝ち上がってきた人が受けられるサービスを、彼女たちは全部無償で与えられる。携わった事業で失敗したものが1つもないので、失敗する方が多分確率的に少ないと思います」
――絶対的な自信がありそうですね。気になる“YouTubeでのアイドル活動”について教えてください。
「アイドルとYouTuberの両立って難しいと思うんですよ。色が合えばどんどんYouTubeで絡めていったり……僕は絡めないにしても色が合う、いわゆる“光属性の方たち”を紹介して、そこでのコラボとか。別に僕に限ったことじゃなくて。例えばクリ−ン系なYouTuberとか……まあ基本UUUMですね」
――2021年を表す「漢字1文字」は何ですか?
「今年は激動の1年だったので『激』。ずっと激しくて、去年に増して走り続けた1年だったのでこの漢字を選びました」
――最後に、2022年の目標を教えてください。
「（コロナ禍が）どれだけ続くかわからないですけれど、経済が沈み、気持ち的にも止まった“空白の1年半～2年”だと僕は思っているんですよ。経済以外の色々なものも止まった。そこを巻き返して、忘れられるぐらいの明るくて楽しいアイドルを育て、世の中に貢献したいなと思います」
（『ABEMA NEWS』より）
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