小松未可子が明かす『劇場版 呪術廻戦 0』声優オーディションの裏側「手応えのない状態」
『呪術廻戦』オーディション秘話を明かす
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 2021年も数多くのアニメ作品が話題を集めた。26年という長い歴史に終止符を打ち、興行収入100億円を記録した『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。2020年10月に公開されるやたちまち社会現象となり、公開から約7ヶ月後に国内での興行収入が史上初の400億円を突破した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』。そのほか、細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』や、今年10周年を迎えた『ソードアートオンライン』など、数々のヒット作が生まれた。

 そんな中、12月24日のクリスマス・イブに、ファン待望の劇場版アニメが公開された。2018年から週刊少年ジャンプで連載され、シリーズ累計発行部数は6000万部を突破。2020年から放送が開始されたテレビアニメでは、MBS/TBS深夜アニメ枠歴代1位の視聴率を獲得した大人気作品『呪術廻戦』だ。今もなお、原作・アニメともに一大ムーブメントを起こし続けている。

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 人間の負の感情から生まれる“呪霊”を祓う呪術師たちの激闘を描いた『呪術廻戦』。そして、現在公開中の『劇場版 呪術廻戦 0』は、この物語の前日譚を描いた物語だ。映画の主人公・乙骨憂太が、幼少の頃に結婚の約束を交わした幼馴染・里香を交通事故により目の前で失い、呪霊となった彼女に憑りつかれてしまう。呪いによって人を傷つけ、人との関わりを避けて生きてきた乙骨が、呪術高専に通う中で“愛する人”の呪いを解くことを誓う“愛と呪いの物語”。

【映像】禪院真希役・小松未可子の語る『劇場版 呪術廻戦 0』の魅力

 『ABEMAエンタメ』では、2021年の総決算として、今話題沸騰のアニメ界に注目!『劇場版 呪術廻戦 0』で禪院真希を演じた小松未可子(33)が、映画の見どころやオーディション秘話を語った。さらに、小松が声優を目指した原点に迫る。

――劇場版『呪術廻戦』の魅力を教えてください。

「ある意味、呪術廻戦の始まりともいえる作品なので。その中で今回主人公になるのが、乙骨憂太っていうキャラクターなんですけど、始まりっていう部分で、私も演じさせていただいてる禪院真希、テレビアニメの方では(呪術高専)2年生でしたが、今回1年生ということで。その禪院真希たちと乙骨くんが呪術高専でどういう出会いをして、どんな影響を及ぼしていったのかという部分が、結構大きい見どころのひとつになるのかなと思います」

――禪院真希役に決まったときの心境を教えてください。

「今回、テープオーディションだけだったんですよ。なので、オーディションの時に手応えがない状態で、正解も分からず。禪院真希って今まで担当したことのないような雰囲気のキャラクターだったので、『合格』って言われたときはビックリしました。それから、『真希を演じきれるだろうか』っていうプレッシャーを感じながら現場に行きました」

――近年の“アニメブーム”をどう受けとめていますか?

「『こんなに日常に浸透しているんだ』っていう。街中を歩いても、『呪術廻戦』の漫画を読んでいる人とか、電車の中で話をしている人(を見かける)。そういうところで、アニメ作品や応援してくれている人が根付いているんだなっていう。最近は(アニメファンの)人口の多さにビックリしています」

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――2010年から声優として活動し、100本以上の作品に参加されてきました。声優を目指したきっかけを教えてください。

「元々は声優を目指していたわけではなくて、『お芝居をやりたいな』っていう延長線上にありました。アニメや漫画を見るのがすごく好きで、そんな話を事務所のマネージャーさんと話していたときに、たまたま『アニメのオーディションの話があるんだけど、アニメ好きって言ってたよね。受けてみる?』とご提案をいただいて。『ぜひ、やってみたいです!』って言いました。それがアニメの作品に足を踏み入れたきっかけですね」

――10年以上の声優活動の中で、自身のターニングポイントはどこだと思いますか?

「最初のターニングポイントで言えば『HEROMAN』という作品だったなって思います。男の子の声からスタートしたので、逆に『女の子の声にいけるのかな』という不安もありました。次に一歩踏み出せたのが、『遊戯王 ZEXAL』という作品です。初めてのヒロインで、それも3年間の長い作品だったので、私の中では大きなターニングポイントだったなっていう印象があります。そこからはどんどん連鎖というか……自分の中で『この引き出しがあるんだ』っていうところがちょっとずつ花開いていったなと思います」

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――現在は声優という職業の枠を超えて、歌手活動やバラエティー番組に出演するなど、活躍の場を広げている小松さん。声優という仕事の魅力について教えてください。

「最近はアニメに紐づいて、実際に声優さんが表立ってライブで歌や踊りを披露したり、作品の枠を飛び越えて個人でもそういう活動をしたり。声優っていう場所から色々なものを広げられるようになったんだなって。それと、自分もこの10年で結構変化があったんですけど、色々なことができるっていうのは本当に(声優という仕事の)強みだなって思います。お芝居の延長線上だけじゃなくて、自分がやりたいものをたくさん選択できるというか。改めて夢のある職業だなと思いました」

――最後に、2021年を漢字1文字で表すと何ですか?

「一瞬の『瞬』です。本当に今年は『瞬きしている間に終わったな』という印象があって、私の中では『あれ?昨日、正月じゃなかったっけ?』っていう感じ。本当に一瞬だったなという。毎日色々と頑張っていたんですけど、駆け抜けたかというと『そんなに走ったっけな?』っていう感じもあって。それなりに忙しくしていたんですけど、体感はあっという間。今年のスピードが一番速かったかもしれないなということで、一瞬の『瞬』です。でも、凝縮されている1年だったと思います」

(『ABEMA NEWS』より)

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