連日40万人越えの新規感染も…フランスは行動制限緩和 ひろゆき「制限して止める仮説が間違い」
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 21日、東京都をはじめ13都県に「まん延防止等重点措置」が適用された。都は、飲食店に対し、閉店を午後8時もしくは午後9時のいずれかにするよう要請。酒の提供は午後8時までで、利用は1グループ4人までとした。13都県以外にも「まん延防止等重点措置」を新たに適用要請する道府県が相次いでいる。

【映像】ひろゆき氏「反ワクチンの人はメッチャ怒ってる」フランスで起きていること

 一方、フランスでは連日40万人越えの新規感染者が出ているが、フランス政府は20日、オミクロン株の症状の軽さや感染状況を理由に、1月上旬から義務付けていた週3日の在宅勤務のルールを2月2日に撤廃すると発表。現地で何が起こっているのだろうか。

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 21日、ニュース番組『ABEMA Prime』に出演したフランス在住のひろゆき氏は「フランスでは1日10万人以上の感染が3週間ぐらい続いているが、重症化のベッド率が1月12日ぐらいから下がりっぱなしだ。昨日(20日)の新規感染者が50万人を超えたが、実は重症化のベッドはそんなに上がっていなくて、横ばいの数字になっている。フランスでは『感染はするけれど人は死なないのでは?』『もういいじゃないかこれぐらいで』という感じになっている」と現地の状況をコメント。

 日本では、政府分科会の尾身茂会長が「早ければ今後2週間前後でオミクロン株の感染者数、ピークが到来するのではないか」と発言。オミクロン株の対策としては「人流抑制ではなく、人数制限が1つのキーワードだ」と語っている。

 オミクロン株のピークを含めて、日本の第6波はどうなっていくのだろうか。

 米国立衛生研究所・研究員の峰宗太郎氏は「いつピークが到来するかについては予測が難しい」とした上で「各国の状況を見ていると、オミクロン株は非常に広がりやすい性質がある一方、リスクが高い行動をしている人には一瞬で広がってしまうので、ピークが来るのも早いことが分かってきている。南アフリカやイギリス、アメリカでも同じことが見られている。私も日本でも2週間前後でピークが来るのではないかと思う」とコメント。尾身会長の発言ついては「濃厚接触が人数の多いところで起きているという原則からすると、人数制限する方が効果的に対処できるのではないか、ということだと思う」と見解を述べた。

 峰氏の説明にひろゆき氏は「現実的に何かしらの制限をしてオミクロン株を止められるのであれば意味があるかもしれないが、オミクロン株を止められた国はない」と指摘。「フランスでもやはり学校で広まると、もうどうしようもない。生徒はやっぱり近くにいるし、長時間同じ部屋にいるので、学校の中で広まると、だいたいクラス全員に広まる。生徒が家に帰って家族に広まるから、爆発的に広まっていく。そもそもオミクロン株を制限して止めることが可能であるという仮説が間違っていると思う」と意見を述べた。

 ひろゆき氏の指摘に峰氏は「非常にいい指摘だ。オミクロン株は、ある程度広がることを前提に対処をしなくてはいけないことは明確だ」と回答。一方で「台湾や中国の一部のように、かなり強い対策を政府が打つことによって、デルタ株もそうだったが、オミクロン株がかなり抑えられた国もある。ただ、対策の強度を強くすることによって、経済や社会に打撃がある。バランスも考えながら、どの程度、拡大を許容するか。そういった考え方にシフトしているのは事実だと思う」と語った。

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 その上で、峰氏は「飲食店制限だけで感染の流行を完全に抑えることはもう不可能だと思う」と発言。「ただし、まだ日本は“ミチゲーション”の考え方を持っている。ミチゲーションは、少しでも波を小さくするということ。ヨーロッパやアメリカは波を小さくすることをもう諦めて放棄しているが、日本の場合には『波を抑えることに価値がある』という考え方で進めていると思う。どこを最終的な目標にするか。それによって、考え方が変わる」とした。

 峰氏によると、アメリカでは新型コロナのワクチンのブースター接種が進み、すでに3割近い人が3回目のワクチンを打ち終わっているという。尾身会長は人流抑制ではなく人数制限を強調しているが、今後、人数制限に加えてワクチンの接種証明が義務化されることはあるのだろうか。

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 この疑問に峰氏は「ワクチンの接種証明書、検査陰性証明がどこまで有効であるか、その問題が出ている。特に、オミクロン株に置き換わってから、偽陰性がかなり検査で出ていることが分かっている。実際に陰性証明があっても、はっきり言ってよく分からない状況だ。検査だけでなんとかすることは難しい」と回答。加えて「オミクロン株に対して、ワクチンの効果が下がっている。特に感染・発症の予防効果が下がっていて、無症状の方も含めて『ワクチンを打ったから』といって感染していない保証はもうない。100%防げないのであれば、労力が無駄になるだけではないか、という面も出てくる。密な状況を避ける人数制限によって、大きなクラスターを作らない。これだけ集中して、あとは(感染が)広がっても仕方ないという考え方が健全かもしれない」と答えた。

 これにひろゆき氏は「フランスの考え方は違う」と、そもそもワクチンに対する考え方が日本と違うと指摘。「フランスではワクチンを打っていないと、レストランに入れず、美術館、博物館、電車、飛行機も使えない。感染を防ぐより、ワクチンを打たないと生活が面倒くさいからワクチンを打つ。ワクチンを打っていない人を減らすための策だが『ワクチン証明があるから安全』とは考えない。日本とは考え方が違う」と述べた。(『ABEMA Prime』より)

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