「セックスセラピー」をここまでリアルかつ赤裸々に描いた日本のドラマは、いまだかつてないのではないか。『恋仲』『好きこと』を手がけた月9プロデューサーが贈る、2022年ABEMA一発目となる渾身のオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』。第3話では、交際5年で婚約中も1年半セックスレスのカップルが勇気を出してセックスセラピーへと足を運ぶ。その結果は果たして?
美山遥(さとうほなみ)、三浦恭子(山崎紘菜)、藤沢花音(佐藤玲)、佐倉詩(石橋菜津美)ら仲良し女子4人組には共通点がある。全員が29歳の独身であり、恋に仕事に結婚、出産、女性ならではの様々な悩みを抱えながら、煌びやかなTOKYOで必死にサバイブ中。令和の20代女性が抱える本音が詰まったABEMA版『SEX AND THE CITY』と言えるドラマだ。
約1年半のセックスレスに悩む婚約カップルの遥と奏多が話し合いの末に訪れたのは、セックスセラピー。慣れぬシチュエーションに緊張気味の二人だが、担当の講師からは「お若いのに素晴らしい!」「こういうところに来られず10年20年経ってしまう夫婦もいる」とセックスレスに真剣に向き合う姿勢を褒められ、こそばゆい気持ちになる。
診断は個別面談で実施され、まずは遥が診察を受けることに。講師は外で待つ奏多の存在が気にならないように、ブラインドを降ろして完全なプライベート空間を作ってくれた。遥は「彼とは順調だったけれど、私の性欲についてこれなくなったか引かれちゃったかで、ある時から拒まれて…」と二人の状況を説明。「私は疲れててもしたいんです!むしろしたいんです!」と本音を口にする。そしてワンナイトラブの経験も告白した。
すると講師は、遥の強い性欲からくる行為を否定するどころか「性欲が強いのは悪い事ではない。セックスを楽しむのも素敵。今の時代、道徳的にどうこう言われがちだが、複数⼈の⽅と関係を持つこと⾃体が必ずしも悪いわけではない」と肯定。さらに「結婚したってセックスは他のところでと割り切っている夫婦もいる。それで二人が仲良くやっていけるのであれば、それでもいい」とお互いの価値観を理解し、尊重するのがベストだと説く。目からのうろこの遥だが、やはり一番は奏多との関係修復。それを伝えると講師からは「その意志があるのが一番大事!」と背中を押され、遥は嬉し涙を目に浮かべて喜ぶのだった。
次は奏多の番。どうして遥との夜の営みを拒否するようになってしまったのか?それはトラウマが原因だった。過去に、遥とセックスをしようとしたとき途中で元気がなくなってしまい、失敗してしまったことがあるのだという。奏多は内心自分を責めていた。そして素直になれず、遥のモーションを拒んでしまったと明かす。ともあれ、体は離れていたが、心では二人とも「レスを解消したい」という思いで一致していたわけだ。
これに講師は「1から10まで完璧にしようとせず、楽しめばいい」とアドバイスし「素敵なお二人」と太鼓判。一歩前進した気分の遥と奏多は、手を繋いで仲睦まじく帰宅するのだった。
そして自宅で早速「一緒にお風呂に入る」「30秒抱き合う」というセラピーで教えられた課題を協力し合いながら実行。金曜の夜に1年半ぶりに愛を確かめ合うことに決める。悩みが解消できそうな雰囲気に、仕事にも精が出る遥。しかし奏多との約束の金曜当日に、とんでもない事件が遥を襲う…!気になる第3話はABEMAで見逃し配信中だ。