1992年に声優デビューしことし活動30周年を迎える声優・緒方恵美。
興行収入85億円を突破した大ヒット映画『劇場版呪術廻戦0』の主人公・乙骨憂太役をはじめ、社会現象にもなったアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公・碇シンジなどこれまで数々の作品で多くの主要キャラクターを演じてきた。
長きに渡り、業界の第一線で活躍し続けている緒方に「ABEMAエンタメ」が単独インタビュー。新型コロナウイルス感染拡大により大きな影響を受けた声優界の現状を緒方が語った。
――コロナは、アニメ界にどんな影響を与えたと思いますか?
「セリフというものは書いてあるものを読むものではなくて、前の人が喋っているセリフを聞いて、それで自分の心が動いて、感情が口から出た時にたまたま出たのがその言葉だったということが、基盤ですから。感情の投げ合いというのは音声だけじゃなくて、スタジオで隣にいるときの空気とかその人から出てくるものっていうものを、すべてを受け取って返していたわけです。人とキャッチボールをするということができなくなった後の業界のあり方については、ほぼすべての音響制作会社の方々、事務所のスタッフだったり、みんながうれいてどうすればいいのかどうなるのかってことについては結構、悩んでいるところだと思います」
――緒方さんが、ことし3月に開催予定のイベント「Precious Anime & Game Songs Festival」で何を伝えたいですか?
「私の目から見て『この人はすごくかっこいい』と思う女性にお声をかけています。かっこよく生きている女性がいるっていうところで、生きるヒントを受け取っていただいて、元気出して『明日からも頑張ろう』と思ってもらえるようなフェスにしたいと思っているので」
――緒方さんが同イベント開催にいたった理由は何ですか?
「女性の職業が失われたという報道がすごく多く続いていて。さらにちょうどその時オリンピックだったので、ジェンダー指数とか、そういう系の報道が続いていて海外から見て、日本はとても男性社会で女性とのギャップが激しいというような報道が続いている時、主に女性がですけど大変な状況に追いやられている方が多いと聞きました。そういうパフォーマンスを見てもらって、そこで元気出してもらいたいということが一番大きかったです。日本だけじゃなくて海外の皆さんもそうで、日本のアニメやゲームが好きだと言っている人たちが、その力その歌とかお芝居に元気をもらっているといった人たちが『今どうしているだろう』『そこに何かを届けることができないだろうか』と思いました」
――以前、ABEMA番組『夜遊び』で内田彩さんと1年間共演したと思いますが、同イベントのMCに起用した理由についてお聞かせください。
「(『夜遊び』)いろいろな方をゲストのお迎えしてお話を聞く番組だったんですが、(内田は)気遣いも良いツッコミもいろいろできる人で。ホワっと見えますが、意外とハンサムウーマンなところが内田さんにはありますので。シンガーの皆さんのちょっと後輩ぐらいの年齢の女性で一緒にやってくれる人をと思ったときに彼女の名前が一番最初に浮かびました。一応MCと言っているんですけど、多分私も内田さんもちょっと歌わせていただくとは思います」
――プレフェス(同イベントの略称)はどんなイベントになりますか?
「全ての人に届くかどうかはわかりませんが、このフェスのプロジェクトに関わってくださっている皆様のお力で届く範囲の方々には、とても大きなパワーをお届けすることができるのではないかなと思います」
(『ABEMA NEWS』より)
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