橋下氏、菅元総理の“ヒットラー”ツイート問題で立憲・泉代表に生直言「批判の仕方としては不適切だということを言ってもらいたかった」
橋下氏と泉健太氏が直接対決
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 29日夜のABEMANewsBAR橋下』に立憲民主党の泉健太代表が生出演。最高顧問を務める菅直人元総理のツイートについて日本維新の会から抗議文が提出されたことについて橋下氏と議論した。

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 問題となっているのは今月21日、菅元総理が自身のTwitterに投稿した「橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。(中略)主張は別として、弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」とのツイート。

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 泉代表が持参した地元・伏見の“フローズン日本酒”を橋下氏が称賛、和やかな雰囲気で番組はスタートしたが、すぐに橋下氏が「今日はよく来てくれたと思う。僕は菅さんが言ったこと、党と党のことにどうこう言うつもりはない。ただ、有権者として確認させてほしいのは、菅さんの一部の応援者が“ヒトラーを称賛することはだめだけれど、ヒトラーを使って批判することは何ら問題ない”と言っていて、国会議員もそれに乗っている。泉さんとしては、政治家として問題ないという認識なのか」と切り込んだ。 

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 すると泉代表は「橋下さんは大人だなと思う」としつつ、「ヒトラーを使って警鐘を鳴らすということはあり得ると思う。民主党政権のときに、(当時自民党総裁だった)谷垣禎一さんが、鳩山さんと、その演説に声援を送っていた人たちのことをヒトラーとヒトラー・ユーゲントと言ったことがある、そういう風に揶揄、批判、あるいは警鐘を鳴らした事例は枚挙にいとまがない。だから一律にだめだ、ということにはならないと思う」との考え方を示し、「なんで維新さんが出てきて、わざわざ立憲民主党に抗議をするのか、という基準がよくわからない。菅さんは最初から“個人の発言だ“と言っているので、菅さんに話をするなら分かる。それなのに最初から立憲に向けて抗議文を持ってくるのか」と疑問を呈した。

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 橋下氏は「維新も両方に行けばよかったんでしょうね。僕は今回、菅さんに対しては謝れとか別に何も言ってませんよと。ただ、ヒトラーというものを個人とか団体の人格に重ね合わせた批判は、僕は一律禁止という考え方。泉さんの考え方を有権者がどう考えるかだけど、僕は泉さんの年代の政治家には、批判の仕方としては不適切だな、ということを言ってもらいたかった」と話していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)

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