大手化粧品会社会長の家で養女として育った女性と、本当の両親を知らぬまま化粧品会社の販売員となった女性。複雑な運命で結ばれた2人の周囲で渦巻く愛と欲望が絡み合うサスペンス・ラブストーリー『かくれんぼ』がABEMAで初放送される。
メークパシフィックの会長の家に養子としてもらわれ、現在は会社の専務として実力を認められているチェリン(イ・ユリ)。彼女には幼い頃に会長の実の孫娘スアの厄を移す身代わりとして児童養護施設から引き取られたという過去があった。その後、スアが誘拐され、たった1人の跡取りとなったチェリンだったが、血筋を重視する創業者の祖母からは常に厳しい目を向けられていた。一方、貧しい家で三姉妹の長女として育ったヨンジュ(オム・ヒョンギョン)は、化粧品に対する類稀な才能を生かしながら販売員として働いていた。ある日、仕事で会長宅に行った彼女はチェリンの母ヘランと出会う。
「そんなことが起きるの!」と、見るものを驚かせる出来事が次々と起きる“マクチャン”(行くところまで行った)ドラマ。韓国ドラマを代表する不動のジャンルとして知られ、「ありえない!」と文句を言いつつも見続けずにはいられない中毒性を持っている。「病弱な孫娘の厄を移すため」にもらわれてきた少女チェリンが主人公のこのドラマも、そうした作品の1本だ。
優秀な経営者として成長したチェリンが、祖母から“財閥中の財閥”と呼ばれるテサングループの息子ジェサンと結婚するように強要され、それを断ると精神病院に送られてしまうという冒頭の展開も衝撃的だ。
チェリンを演じているのは、『福寿草』のヒットに続き、『私はチャン・ボリ!』の悪女役でMBC演技大賞に輝き、トップ女優としての地位を確立したイ・ユリ。その後も、『適齢期惑々ロマンス〜お父さんが変!?〜』などに出演し、安定した演技力を見せてきただけに、監督をはじめとするスタッフたちも「彼女しかいない!」と出演を熱望したという。一方、恵まれない境遇でひたむきに生きていた前半と、会長の孫とわかった後半でガラリと印象を変えるヨンジュ(=スア)役は『復讐の花束をあなたに』、『二番目の夫』とマクチャン・ドラマでの熱演が続くオム・ヒョンギョン。さらに、恋人だったヨンジュを捨て、境遇の似ているチェリンを愛するようになるウニョクを『私の男の秘密』のソン・チャンウィが演じている。
テサングループの息子ジェサンを飄々と演じているのは『愛の不時着』の“耳野郎”役や『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』でおなじみのキム・ヨンミン。また、『梨泰院クラス』や『マイ・ネーム:偽りと復讐』など、話題作への出演が続くアン・ボヒョンがメークパシフィック社を支える弁護士役で登場しているのも見逃せない。
『かくれんぼ』はABEMAにて全話配信中。また第1話無料配信中。
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テキスト:佐藤結