不倫問題で長らく芸能活動を自粛していたお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建が、千葉テレビの冠番組「白黒アンジャッシュ」で電撃復帰することが5日、発表された。渡部の“冠番組”での復帰について、渡部を『ヒルナンデス!』に起用した元日本テレビのプロデューサーである村上和彦氏が言及。「腑に落ちない」「空気を見誤っている」など厳しい口調で苦言を呈した。
【映像】「女性視聴者として受け入れられますか?」厳しい意見も
5日、渡部の所属事務所である人力舎が今月15日に放送される千葉テレビ『白黒アンジャッシュ』で1年7カ月ぶりにテレビ復帰することを発表した。
渡部は所属事務所のHPにて「この一年半の間、猛省する日々を過ごしながら自分自身を見つめなおして参りました。その中で、いま一度活動をさせて頂ける機会があれば、ゼロからまた頑張りたいという思いに至りました」などとコメントを寄せている。
しかし、一連の報道を受けて村上氏は厳しい見方を示す。
「なんでテレビからの復帰にこだわるのかなというところが一番腑に落ちない」
6日にABEMA『ABEMA的ニュースショー』でそのように切り出した村上氏は、今回の復帰騒動を相撲に例えると「阿炎関もちょっとやらかして3場所くらい休んで幕下まで落ちた。つまり、幕下から出直す。努力するから『阿炎いろいろあったけど、頑張ってるね』と思ってくれる」などと述べ、2020年7月場所前に、新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに違反したことで3場所の出場停止処分を受け、一時は幕下まで陥落した阿炎(錣山)の事例を引き合いに出すと「渡部建さんの場合、三役から復帰しようとしている風に見えてしまう。芸人だったら劇場とかコントを始めて、そこから少しずつ評価を得て、それから徐々にテレビ復帰というプロセスが大事」と持論を展開。そのうえで「そこら辺の空気を見誤っている」と厳しく指摘した。
お笑いコンビ・FUJIWARAのフジモンは復帰騒動について「テレビ局とかスポンサーがOKしているからOKやと思う」と理解を示しつつも「これからどうなっていくかが問題」と複雑な心境を吐露。さらに「なかなか、ことがこと(性的なこと)なだけに、イジって笑いにするのも難しいというのもある。こういうのはガッとイジられて事柄が薄まっていくみたいのはバラエティ番組ではあるが…イジりにくいというのはある」と続けた。
一方、MCを務める千原ジュニアは「イジるしかない」と断言すると「今回の復帰、児嶋くんは『さぁ、どうしよう』と思ってるやろね。渡部くんは『すみませんでした』しかないから。それをどうイジるか。アンジャッシュに関していうと、この報道の前まではパワーバランスとして6:4、7:3くらいで渡部くんの方が『ちゃんとしている』側やった。それが一気に、ホンマに白黒アンジャッシュの白と黒が変わった。ここまでやってきて、ツッコミとボケが変わるコンビはなかなかない」とも述べ、復帰後の苦難を暗示するも『(渡部と)絡みたい』と共演に前向きな姿勢を見せ「我々芸人は、もし出てきたらイジって、これをご覧になっている方に笑ってもらえるようにするしかない」と理由を述べた。
ちなみに、阿炎は先月9日から23日の期間、東京・両国国技館で行われた大相撲初場所で12勝を挙げ、優勝争いに絡む活躍を見せて殊勲賞を受賞するなど、幕下から這い上がって見事な復活を果たしている。
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