人気YouTuberのヒカルが「お前が30年かけて稼ぐ金額。2、3年で稼ぐねんこっちは。ホンマに舐めんなマジで」と自身のチャンネル「ヒカル(Hikaru)」で中堅芸人に対する怒りをぶちまけた動画が波紋を呼んでいる件を受け、元週刊SPA!副編集長の田辺健二氏が「誰も実害を受けずに収益を上げる高度な炎上商法」などと指摘した。
ヒカルはこの動画で該当芸人の名前を明かさず、「40くらいのヤツ」「ダウンタウンを尊敬しているが、共演しているのは見たことがない」「中途半端に売れていて中堅芸人の真ん中のちょっと下くらい」「レギュラーは数本で消える可能性がある」「上手いことを言うけど世間は笑ってない」「女の子にモテると自慢げに話してくる」「世間では好感度高い」「M-1グランプリの審査員に対し文句や愚痴を言うもその芸人はM-1で見たことがない」など特徴を列挙。最後に「ほんまに面白いひとなんやったら、やっぱ来て欲しいなと思うけどな」と共演希望を呼び掛け動画は終了していた。
この呼びかけを受け、トータルテンボスの藤田憲右は「ノブコブの吉村とか言われているけど…真っ先に名前があがったのがとろサーモンの久保田なのよ」と反応。さらにアルコ&ピースの平子祐希が「これね、俺ですね。逆に俺じゃない条件の方が少ない。9割方 俺!」などと続き、自らが該当の中堅芸人であると名乗り出る展開に、他の芸人らも追随。まさに大喜利状態となった。
炎上もつかの間、ヒカル本人は問題の中堅芸人と和解して動画で謝罪。その動画は200万再生回数を超え、100万円以上稼げる見込みとなっている。犯人だと名乗った芸人たちもアクセスを稼ぎ、まさに「Win Win」だ。
本件について、13日にABEMA『ABEMA的ニュースショー』に出演した元週刊SPA!副編集長の田辺健二氏が言及。田辺氏は「中堅芸人の特徴は無茶苦茶ある」と述べると「これは色々見つけても誰一人として特定ができない。これがトップYouTuberだからなせる業。つまり誰も実害は受けずに収益だけはものすごく上がっている。これこそが高度な炎上商法」と指摘。さらに田辺氏は「この中堅芸人は本当に存在するのか!? と思ってしまうほどの炎上商法だ」とも続けた。
一方、同じくYouTuberのねおは「ヒカルさんの動画スタイルは今も昔も変わらない。ニュースになっているのはビックリというか、驚き。うまい具合に芸人さんも乗っかっていたので、Win Win。みなさん再生回数も上がっていたので、芸人さんはそれを面白おかしくするのが凄い。自分だったら動画にできない。芸人さんの力はスゴイ」などと述べ、芸人らの対応を称賛した。
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