12日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、中国共産党のウイグル人に対する同化政策の現実が解説された。
この日は北京五輪の影で現在も続いているという中国共産党によるウイグル人弾圧問題を扱う特集の第4弾で、ゲストに事情を知るウイグル人関係者らを招き話を聞いた。
【動画】SNS動画で見るウイグル人弾圧の様子(1時間31分30秒頃~)
「SNS動画で見るウイグル人の街で中国政府が行っていること」と題した場面では、ウイグルの実情に関して信ぴょう性があると思われる動画をピックアップして紹介した。
まずは中国国歌を歌うことを強要されている場面。1つは強制労働の場所で、次に地域単位で集められているウイグル人と思われる人たちが中国国歌を歌っていた。
続いて「親が強制収容され孤児となった子どもに……」というテロップが出ると、映像には子どもの姿が映し出された。先生と思われる人物が次々と質問を投げかけ「君はどこの国の人ですか?」「僕は中国人です」、「祖国の首都はどこですか?」「北京です」と、ウイグル人の子どもに対し、あたかも中国人であることを洗脳するかのように質問を投げかけた。
家を解体する様子の動画では、ゲストとして招かれたウイグル人のレテプ・アフメットさんが「伝統的な模様のある住宅や模様を壊している」と説明。ほかにも収容所から解放されたが、やせ衰えて寝たきりになってしまった男性を介護している様子の動画も紹介された。
竹山が「ウイグル自体を消してしまおうという政策が行われている?」と問いかけると、アフメットさんは動画の子どもたちについてはまだマシなのほうだと話し、最近では子どもたちは学校で寝泊まりし、家に週に1回帰れるかどうかというレベルだと説明。
「『全部政府が面倒を見ていい教育をしますよ』という立て付けにはしているんだけど、そもそもの原点に立てばあの年齢の子どもは政府がいくら偉い教育を与えたとしても、一番必要なのは親の愛情なんです」と訴えた。
また、アフメットさんは挨拶や言葉といった、自然と身につくウイグルらしさや文化が身につく環境からわざと切り離されていると解説。中国共産党はウイグルのウイグルらしさをジワジワと消しているのだと語ると、竹山は「ウイグルというものを全部ゼロにしようということですよね」とコメントした。