12日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、現在開催中の北京五輪について、ウイグル人の出演者が現在の胸中を語った。
この日は北京五輪の影で現在も続いているという中国共産党によるウイグル人弾圧問題を扱う特集の第4弾で、ゲストに事情を知るウイグル人関係者らを招き話を聞いた。
【動画】SNS動画で見るウイグル人弾圧の様子(1時間31分30秒頃~)
竹山は北京五輪について「どういう気持ちですか?」と、ゲストに向けて率直に質問。これにウイグル人ゲストのレテプ・アフメットさんは「オリンピックは本来、私たちもワクワク、ドキドキしながら楽しい気持ちで観たい」と前置きした。
オリンピックはそもそも「平和の祭典」だと語るアフメットさんは、ウイグル人の「当たり前の平和」をすべて破壊し、家族に「生き別れをしなさい」と押し付けているような状況がありながら、何事もないようにオリンピックが開催されていることについて「私たちからすればまったく許せない、暗い、辛い、観る気にならない、そういうオリンピックです」と憤った。
竹山が北京五輪の聖火リレーの最終ランナーがウイグル族の選手だったことについて触れると、アフメットさんは「中国のよくあるパフォーマンス」と言い切り、ウイグル人への人権侵害に対して世界の主要な国々による外交的ボイコットが起きている状況を意識したうえの行為だと推測した。
アフメットさんによると、ウイグル人というだけで強制収容所に入れられたり、消息不明になっているスポーツ選手もいるという。さらに「2008年の北京オリンピックで、今回と同じように聖火を持って走ったウイグル人の人たちが実際、2年前から収容されていることが確認されている」と明かして竹山を絶句させると「今回登場した(ウイグル人)女性が2年後にどうなっているのかは、なんとも言えない」と続けた。