2020年放送のABEMAオリジナル恋愛番組『月とオオカミちゃんには騙されない』(以下『月オオカミ』)で共演した莉子とHina(FAKY)が久しぶりの再会を果たした。
2人が再会したのは、清水崇が監督を務める映画『牛首村』。莉子はKoki,演じる主人公・三澄詩音のクラスメイト・ミツキ役として出演。そしてHinaが所属するFAKYの新曲「ふたこ糸」が、同作のキャンペーンソングを担当している。
雑誌「Popteen」の専属モデルを2021年まで務め、“SNS総フォロワー数250万人超え”と、ティーンを中心に絶大な人気を誇っている莉子は、現在は注目の若手女優として頭角を現し様々な作品に出演中。Hinaは、次世代ガールズ・ユニオンFAKYのメンバーとして活躍する一方、個人としてもティーンのカリスマとしてファッションブランドとコラボするなど、Z世代のニュー・アイコンとして注目される存在だ。
そんな2人が出会ったのは2年前に放送された『月オオカミ』。姉妹のような関係を築いてきた2人は、その後違うフィールドで目覚ましい活躍を遂げている。ABEMA TIMESでは莉子とHinaに対談インタビューを実施、およそ2年ぶりに仕事を共にした感想など、和気藹々と語ってもらった。
莉子&Hina、いつかのコラボに期待、念願叶い「本当にうれしい!」
莉子: ねぇ、本当に変な感じじゃない? 2人で取材受けるの。
Hina: そうだね(笑)。
――こうして2人並んで取材を受けるのはこれが初めてですか?
Hina: 取材は初めてですね。会うのもちょっと久しぶりで。
莉子: ポッドキャストで共演して以来だよね…!(莉子とHinaは2021年4月に公開されたSpotifyオリジナルのポッドキャスト番組『莉子のよくばりホームルーム』で共演した)
――お2人は2020年放送の『月オオカミ』で共演。それから約2年が経過して、今回莉子さんが出演する映画『牛首村』のキャンペーンソングをHinaさんが所属するFAKYが務めることとなりました。
Hina: いや、もうびっくりでした…!
莉子: ね、本当に驚きだった…! でも前回の村シリーズ(今作は『犬鳴村』『樹海村』に続く恐怖の村シリーズ第3弾となる)でもFAKYの皆さんがキャンペーンソングを担当しているは知っていたんです。共演した大谷凜香ちゃんがその時、FAKYとコラボしたのも聞いていたので(大谷は『犬鳴村』『樹海村』でもアキナ役を務めた)、今回も“もしかしたら〜”という期待感はありました。そしたらまさかこうして一緒に取材を受けるという。でも本当にまさかまさかでした。うれしいです…!
Hina: ねぇ〜。本当にうれしい。
――今再会した時、莉子さんはHinaさんのことを「姉さん」と呼んでいましたね。
莉子: そうなんです〜。『オオカミ』の時からHina姉さんと呼んでいたので、今でも会うと自然にそう呼んでしまう(笑)。
Hina: ふふふふ(笑)。
莉子、オファーに感動も初のホラー作品に戸惑い「ホラーを見ないで生きてきたので」
――ではそんな莉子さんとHinaさんにお話を聞けたらと。まず莉子さんは今作のオファーを受けての感想を教えてください。
莉子: 私はこれまでホラーを見ないで生きてきたんです。そんな私が出演しちゃっていいのかなという思いもありつつ、清水組の村シリーズは知っていたので、オファーをいただけてうれしかったですね。撮影自体はすごく楽しみでした。
――ホラーを見ないで生きてきたというのは、単純に怖くて見られないということ?
莉子: そうです。本当にホラーだけは避けてきたの。
Hina: そうだよね〜。うん、うん。
――撮影現場は怖くなかったですか?
莉子: 怖かったです。富山にある本物の廃墟に行ったので、それはもう……!
――かなり雰囲気のある場所でしたよね(笑)。
莉子: そうなんです。照明さんがいないと真っ暗で何も見えなかったですし、床も抜けているようなボロボロの廃墟でした。劇中では凜香ちゃん演じるアキナちゃんはミツキにとってものすごく大きな存在なんですけど、実際の凜香ちゃんも心強かったんです。ずっと村シリーズを経験されているだけあって、「大丈夫! 大丈夫!!」って引っ張ってくれたんですよ。
Hina: あははは(笑)。
――大谷さんのお陰で不安が和らいだんですね。
莉子: そうですね。本当に凜香ちゃんのお陰で撮影を乗り切ることができました。
――Hinaさんは、今作のキャンペーンソングを担当することが決定した時、どんな気持ちでしたか?
Hina: とにかくうれしかったですね。私は『月オオカミ』で共演してから、ずっと莉子のファンなんです。
莉子: 姉さ〜ん。うれしい…!
Hina: でも本当にそうだから。出演していたドラマ『ブラックシンデレラ』(2021年にABEMAで配信)も見ていたんだよ。だから、こうやって莉子と作品を通じて何かを一緒にできるなんて思ってもいなかったので、感無量でした。
――『月オオカミ』から約2年が経って、このタイミングで偶然にクロスしていくというのも面白いですよね。
Hina: そうですね。あれから、我々大人になりましたかね?
莉子: なりましたかね〜(笑)。
――それこそ、莉子さんは当時17歳でしたよね。
Hina: あの頃に比べて、莉子は大人の女性になった気がします。
莉子: 嘘? 姉さん目線?
Hina: 姉さん目線(笑)。でも本当に洗練された女性になった気がするよ。
莉子: そんなHina姉さんは相変わらず細い…! 細くて、細くて心配なんです……!
Hina: 爆笑
莉子: でもこう見えて、Hina姉さんは食べ物を美味しくたくさん食べる人なので、ファンの皆さん、心配しなくても大丈夫ですよ〜!
――(笑)。
Hina: うん、よく食べる。ありがとう(笑)。
Hina、莉子の自然体の芝居に感動「私自身も勉強になりました」
――Hinaさんは試写ですでに「牛首村」をご覧になったそうですが、スクリーンに映っている莉子さんの姿はどうでしたか?
Hina: 感慨深かったです。今までは家のテレビなんかで莉子の出演作品を見ていたけれど、やっぱりスクリーンで見ると、受ける感覚も違うし、莉子のお芝居は自然体なのが素敵だと思うんです。今回も自然体の莉子を見ることができて、私自身も勉強になりました。
莉子: え〜うれしいです…。そういえばさ、試写の時、連絡してくれたよね? グループの皆さんと一緒に見たんだっけ?
Hina: そうそう…! FAKYのみんなで見に行ったんですけど、映画が始まる前に莉子に「今から見るよ」って連絡して。
莉子: 急にそれだけ送ってきたからびっくりしたよ(笑)。「怖いから頑張って見てね」って返しましたけど。
Hina: そうそう(笑)。でも本当に怖かった〜。
――Hinaさんもホラーは苦手?
Hina: (急に小声になり)全然ダメです……。メンバーと一緒じゃなかったら見られないくらい苦手なんですけど、今回は気持ちを切り替えて、莉子が出ているから“我が子の成長を見届けよう…!”という気持ちで見ました。
――そんなに苦手なんですね(笑)。
莉子: でもHina姉さんって『月オオカミ』の時からリアクションが大きいで有名なんですよ。そしてそれは私もなんですけどね(笑)。
Hina: コメント欄にも「この2人はリアクションが大きい」って書かれてたもんね(笑)。
――FAKYメンバーは映画を見てどうでしたか?
Hina: みんなめっちゃ怖がってました。
――メンバー全員、ホラーが苦手?
Hina: リル(Lil’ Fang)だけはメンバーの中だとホラーには強い方だから、怖がっているメンバーを面白がっている感じでしたね。でも他メンバーも怖がりながらも、私と莉子が出演する『月オオカミ』をずっと見てくれてたから、「莉子ちゃん出るじゃ〜ん」と喜んでくれました。
莉子: え〜うれしい…! メンバーの皆さんにはお会いしたことないけど、会ってみたいな。
莉子、清水監督の演出に「ごくごく自然に恐怖を感じた演技をすることができた」
――撮影時に清水監督とのやり取りで印象に残っていることは?
莉子: 清水監督は「こうしてほしい」と具体的にディレクションせず、割と演者に託してくださるんです。その上で私たちがした演技を受け取ってくださるから、まずは思ったことをそのままやってみる感じでした。実際に廃墟で撮影したことで、ごくごく自然に恐怖を感じてましたし、そんな姿がスクリーンに映し出されていると思います。
――なるほど。
莉子: ホラー作品は初めての挑戦だったので、“撮影現場はどんな感じなんだろう?”と少し構える部分もあったんですけど、実際に廃墟で撮影することで、自然に演技することが出来ました。ロケーションの大切さは思い知らされましたね。
――恐怖の現場だったとのことですが、そんな中で撮影時にほっこりするようなエピソードはありましたか?
莉子: スタッフさんは遊び心のある方ばかりで、それは面白かったですね。さらに清水監督も撮影の合間に、ボソッと「ここで前、事件があったんだよね…」と言ってきたりして。
Hina: やだぁ…。怖いね……。
莉子: そうそう。実際廃墟にいるからこっちも信じちゃうし、清水監督は嘘か本当かわからないことを淡々と言ってくるんですよ。それが怖くて…でもすぐ横にいた凜香ちゃんが「それ嘘だよ」と冷静に教えてくれて。さすが慣れてらっしゃると思いました(笑)。
Hina: でも『牛首村』は劇中ずっとぞわぞわする感覚があるというか、何かが起こりそうな気配が続くので、とにかくハラハラしながら楽しめると思った。村シリーズは全部見させてもらっているんですけど、今回はこれまでの作品よりも人間ドラマ的なところも深かったので、ホラーが苦手な人でも、見入ってしまう作品だと思う。
莉子: そうだね。家族の絆のようなものが作品の背景に描かれているしね。映画館で見ると、効果音も臨場感たっぷりに味わえると思うので、ぜひ足を運んでもらえるとうれしいです。
Hina、キャンペーンソングは作品に雰囲気に合わせて制作
――映画を盛り上げるキャンペーンソングに決定しているFAKYの新曲「ふたこ糸」も2月2日にリリースされました。今作はボカロP・Aqu3raがプロデュースを手掛けていますね。
Hina: そうですね。「ふたこ糸」は映画の雰囲気に合わせて作っています。ぜひ、楽曲と共に楽しんでいただければと思います。
莉子: 「ふたこ糸」聴けるの楽しみ〜。
――それにしても取材を通してお2人から仲の良さが伝わってきましたが、このノリは昔から変わっていない?
Hina: 変わってないよね。
莉子: 撮影期間中もずっとこんな感じだったしね。『月オオカミ』のメンバーと会うと、すぐに昔に戻ったような感覚があるよね?
Hina: うんうん、超ある(笑)。
莉子: それこそ、あの時のメンバーはそれぞれ新たな仕事が決まったりすると、今でも報告し合っていて、お互いがお互いを見守っているような間柄なんです。もちろん刺激も受けてますし、みんなを見る事で私も頑張ろうという気持ちになれます。
――良い関係が築けたんですね。
莉子: そうですね。そういう作品に関われて、私もすごくうれしいです。
Hina: 本当だね…!
なお2人が出演した『オオカミ』シリーズ最新作『彼とオオカミちゃんには騙されない』は2月20日(日)よる10時よりABEMAにて配信スタート。
取材・テキスト:中山洋平、撮影:You Ishii
映画『牛首村』
恐怖の村シリーズ第3弾、禁断の映画化!九州を舞台にした『犬鳴村』(2020)、富士の『樹海村』(2021)に続き、今回新たな恐怖が生まれるのは、北陸最恐の心霊スポット。【坪野鉱泉】など北陸地方出身者なら誰しもが知るスポットを舞台に、ホラー界の巨匠にして、これまでの村シリーズ全作を手掛ける清水崇監督が極限の恐怖で観客を追い詰める。主演は、本作で映画初出演・初主演のKōki,。不可解な出来事に巻き込まれる女子高生姉妹の一人二役を熱演する。さらに恐怖に対峙するのは萩原利久、高橋文哉ら若手実力派俳優たち。世界中に恐怖の連鎖を生み続ける「村」シリーズ最新章が、今、幕を上げる..。
出演:Kōki,、萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、莉子、松尾諭、堀内敬子、田中直樹、麿赤兒
2月18日(金)より全国公開 Ⓒ2022「牛首村」製作委員会
■『牛首村』予告編
■『牛首村』キャンペーンソング FAKY「ふたこ糸」
▼楽曲はこちら
https://avex.lnk.to/futakoitoPR
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