26日のABEMA『NewsBAR橋下』に生出演した橋下徹氏が、ロシアによるウクライナ侵攻についてのNATO、EU諸国の対応に「あまりにも無責任すぎる、ひどい」と憤った。
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「僕は西側諸国の人間として西側の体制が全世界に広がることを望んでいるし、ロシアにも中国にも民主的な国になってもらいたい。でも、向こうは“西側の方がおかしい”っていう主張で、価値観も見方もまったく違う。そういう中でプーチンは“NATOの東方拡大をやめてくれ”と言ってきた。しかしNATOは一切聞かず、“加盟するかどうかはウクライナの主権なんだから、約束なんかできない”と言い続けてきた。
そうやってNATOは体面を保とうとしてきたのに、ウクライナにロシアが入ってきた瞬間、EUと一緒になって“ウクライナ頑張れ!"って。それはないだろって。プーチンの最終目標が本当にNATOの東方拡大の阻止なのであれば、そこを譲歩すれば攻撃も止まるかもしれない。ウクライナに全責任を負わせて戦わせるんじゃなくて、その話をしなきゃ。
軍事力を突きつけられて、今までの主張を譲歩するというのはNATOの体面としては許されないんだろうけど、そのことでウクライナの人たちが犠牲になっているんだから。そこで突っぱねるんだったら、前面に出て戦わないと。“我々はウクライナと共にある”って言葉ばっかり。なんなん?本当にヨーロッパの指導者たちには腹が立つ。自分たちは譲歩しない、戦いはウクライナ。最悪の政治やね」。
一方、徹底抗戦の構えを見せるウクライナのゼレンスキー大統領についても、「これもNATOの東方拡大の阻止がプーチンの要望なのであれば、早く話をするべき」と指摘した。
「そこでウクライナが責任を負って戦う必要はない。愛国心に燃えて“徹底抗戦だ、志願する”という国民もいるのかもしれないけれど、それを政治家が国民に強制するのは違う。これはかつて日本が太平洋戦争の時にやりかけた思想だ。戦いは政治家と戦闘員でやるべきで、非戦闘員はできる限り他国に避難させるべきだ。それなのにゼレンスキーは18歳〜60歳までの男性に戦わせようとしている。 非戦闘員、逃げたいという国民、嫌だという国民の自由は認めなきゃいけないし、NATOもEUも“どんどん逃がせ、我々は受け入れるから”というふうに言わなくちゃいけない」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)