いよいよクライマックスに入るドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』(フジテレビ系にて放送中)に出演中の俳優・一ノ瀬颯が、ABEMAのオリジナル恋愛番組『オオカミ』シリーズの最新作『彼とオオカミちゃんには騙されない(以下:彼オオカミ)』の第3話にスタジオゲストとして登場した。
自身を“感情移入しやすい性格”と分析する一ノ瀬は、VTRを見守る中で思わず涙しそうになった場面があったという。そんな一ノ瀬に『彼オオカミ』の感想、そして若手俳優の登竜門としても知られるスーパー戦隊シリーズ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日)で主演デビュー後、着実に出演作を重ね、俳優として活躍する現在の心境についてなどを聞いた。
【動画】一ノ瀬颯がウルウル?『彼とオオカミちゃんには騙されない』第3話
VTRを見ている時、ウルウルきてしまって
――これまでにも『オオカミ』シリーズを見ていたと聞きました。なんでも友人が出演されていたとか?
そうなんです。『恋とオオカミには騙されない』(2021年配信)に出演していたつな(綱啓永)とは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』で共演していましたし、つなを通じてそらくん(井上想良)とも仲良くなったんです。『虹とオオカミには騙されない』(2021年配信)のこうへいくん(山下航平)、『オオカミくんには騙されない』(2020年配信)のよしき(藤枝喜輝)、そしてカイトくん(櫻井海音)とも知り合いで。
――たくさん出演されていますね。そういった方々の恋模様を見るというのはどんな気分でしたか?
その場にいたら、もしかしたら冷やかしてしまうこともあるかもしれないですけど(笑)、今日のようにスタジオで見守っていたら、すごく感情移入してしまいましたね。とにかく「みんな頑張れ…!」って気持ちになるというか。
――今回はオオカミちゃんの正体を知る”彼”が存在するというルールも新しく加わって、変化のあるシーズンだと思いますけど、楽しめましたか?
はい、すごくキュンキュンしました。それこそ恋愛上級者の横澤夏子さんの考察も聞けて楽しかったですし、飯豊まりえさんや滝沢カレンさん、同じ世代の(神尾)楓珠もいたので。これまで誰かと会話しながら見ることはなかったので、より一層楽しめました。
――第3話で印象に残っているシーンは?
新井舞良(マイラ)ちゃんと松本怜生(レオ)くんのやりとりですね。今回は、思い切ってマイラちゃんがレオくんに踏み込んでいったんです。2人きりになる買い出しのシーンもあってマイラちゃんが「私、まだチャンスある? ないなら言ってくれたほうがうれしいかも」と聞いたときに、レオくんが「今の感情で答えるなら、やっぱりゆなだなと思った」と言い切ったんです。そこのシーンはお互い辛い感じで、感情もすごく滲み出ていて、見ていて切なかったですね。
――胸を締め付けられた?
そうですね。見ている側も辛かったというか、やっぱり上手くいっている恋愛を見守る方が気持ち的にも楽ですよね。VTRを見ている時もウルウルきてしまって…もちろん我慢しましたけど(笑)。
――かなり感情移入してしまったんですね(笑)。普段から涙もろいんですか?
泣き虫です(笑)。例えば、感動系のCMでもウルウルきてしまう。
――CMでも!?
そうなんです。親子の絆を描いたCMとかあるじゃないですか。そういう短めのやつでも泣いてしまうことがたまにあります。意図して見ているわけではなく、テレビでふと流れてくると「やめてくれ〜」と思うこともあるんですけどね(笑)。
『オオカミ』みたいな青春は憧れます
――今回の出演者で動向が気になるメンバーはいましたか?
男性だと、SASUKEくんはすごく余裕な感じがありますけど、実はそんなキャラを演じている可能性もあるんじゃないかなって。「SASUKEくんが良いと思っている」と女性に言われても、動揺しないようにしている風に見えるし、自己プロデュースが上手な方なのかな…と。
――わかります。
でも3話からはより人との気持ちが交わるようになり、SASUKEくんも完全に自分のペースとはいかなくなってきているんです。そんなところから人間味を感じることができてうれしかったですけど。
――どうしても隠しきれない部分はありますよね。
そうですよね。ちょっとした心の機微が表情に現れてしまっていたので、これからもっとSASUKEくんの素の表情を見られるのかなと思うと楽しみです。
――メンバー同士の友情も描かれるのがこの番組の特徴ですが、一ノ瀬さんはどんな青春時代を過ごしましたか?
高校までバスケ部に所属していたんですけど、それこそ夏休みもないほど、練習に励んでいましたし、毎日体育館の端から端を100往復するような日々で。
――相当、ハードですね。
そうですね。もちろん走っている時は辛かったですけど、それこそバスケの大会では同じ学校じゃなくても、対戦チームと会場内で盛り上がっていました。そういう意味では苦しかった練習の時間も含めて、青春時代だったのかなと思います。
――ポジションはどこだったんですか?
最初はセンターだったんですけど、僕は接触するのが嫌いで。
――えっ(笑)?
そうなんですよ。これを言うと「なんでバスケやってるの?」ってよく聞かれるんですけど(笑)。いつの日か「お前、接触が嫌いだろ?」と見破られて、そこからフォワードに転身しました。でもカットインとスリーポイントが得意だったので、そういう意味では適性が合ったのかなって思います。
――でも、それこそ他校から女子が見学にくることもあったのでは?
いえいえ。でもその場に居合わせていた人に写真撮られるみたいなことはありましたね(笑)。『オオカミ』みたいな青春は憧れがありますよ。高校まで男女があんまり仲良い感じではなかったので(笑)。
あるテストの問題が自分の人生を決めた?「鮮明に覚えています」
――2019年放送の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でデビューを飾ったわけですが、どういった経緯で現在までのキャリアを歩むようになったんですか?
もともと芸能界への憧れの気持ちは持っていたんです。でも厳しい世界だと知っていたし、自分の気持ちに蓋をしていました。そんな中、ある日、論述テストを受けた時に「将来就く仕事は、人生の半分の時間を占めることになるけど、そこで何を選ぶか? お金か、やりたいことか?」という問いがあったんです。その問題が自分自身に何かを問いかけてきたような気がして。
――テスト問題が、自分の心に響いたと。
そうです。なかなかない経験だと思うんですけど、その時の感情は鮮明に覚えています。“大学に入って落ち着いたら役者をやりたい”と思っていたら入学式で声を掛けてもらったので、そういう意味ではすごく運があったと思います。でも日々、実力のなさを痛感しますし、例えば、『オオカミ』シリーズを見ている人たちも、今回のスタジオ出演を通じて僕を知ってもらうケースもあると思うんです。なのでこの先、もっともっとたくさんの人に知ってもらうために、頑張っていかないとなって思います。
――現在出演中の月9ドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』がいよいよ終盤戦に差し掛かりますが、見どころは?
カンフルNEWS編集部が最終的にどうなるのか、みんなの関係性も含めて、変化していく部分に注目してもらえればと思います。個人としては、僕演じる矢部涼介が終盤になるにつれて、編集部に馴染んできたので、ここからどのような関わり方を編集部としていくのか、そして最後に矢部がどんな役割を担っていくかを楽しみにして欲しいです。
――では最後に一ノ瀬さんの“オオカミちゃん予想”を聞かせてくれませんか?
僕はゆなちゃんだと思っています。今回のメンバーだと17歳の最年少なんですけど、天真爛漫で男性メンバーからも人気がある。少なからずレオくんから好かれていることはわかっているんだけど、あんまり顔を見ないようにしているようなシーンが印象に残っていて…レオくんからの気持ちはわかっているんだけど、しっかりと断らないことで、自分を好きでいさせるようにしているのかなって。SASUKEくんとはお互い「好き」のようになっていますし、ゆうきくん(櫻井佑樹)とも適度な距離感を保っていたりしているので、このままだと3人騙せちゃうと思うんですよ。
――なるほど。一方、男性側の“彼”は誰だと予想しますか?
レオくんじゃないかな…第3話で“彼”についてどう思うかという話をせいなくん(高橋聖那)とSASUKEくんがしていたんですけど、スタジオ的には“この2人が怪しい”となっていました。でも、今回レオくんはマイラちゃんに対し気持ちがないことを伝えて、ゆなちゃんに絞っているんだけど、あれはゆなちゃんが「オオカミちゃん」だということを知っているからこそなんだと思うんです。マイラちゃんの気持ちは受け止められないし、一方のレオくんも、ゆなちゃんにそこまで仕掛けない。あれは、自分の中の諦めがそう行動させているというか。
――確かにゆなさんに対し、絶妙な距離感がありますよね。
そうなんですよ。このシナリオだったらすごく切ないですよね。なので、僕もいち視聴者として、みんなの結末を見守りたいと思っています。
一ノ瀬颯が出演した『彼とオオカミちゃんには騙されない』第3話はABEMAにて配信中。また一ノ瀬颯が出演する『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』は毎週木曜よる10時よりフジテレビ系列にて放送。
テキスト・インタビュー:中山洋平
撮影:You Ishii
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