劇団ひとりや剛力彩芽、生瀬勝久やベッキーといった豪華俳優陣が参戦。圧巻のアドリブ演技を繰り広げた。
3月5日(土)午前0時より、『マーダー★ミステリー 〜探偵・斑目瑞男の事件簿~湯けむり殺人事件 問題編』がABEMA SPECIALチャンネルで放送された。昨年反響を呼んだ『マーダー★ミステリー』の第2弾として、今回は劇団ひとりや剛力彩芽、生瀬勝久やベッキーといった豪華俳優陣が参戦した。
“マーダーミステリー”とは、その場で渡された設定を読み込んで推理ドラマのキャラクターになりきり、殺人事件の解決を目指す体感型ゲームのこと。当番組では巷で話題のこのゲームをベースに、出演者たちが即興演技と殺人犯探しの謎解きに挑戦する。参加者に与えられるのは“キャラクター設定”と“事件当日の行動・ヒント(証拠品)”のみ。参加者たちは『全員容疑者』という疑心暗鬼にかられながら、台本も筋書きも演技指導も無い中で予測不能のミステリードラマを作り上げていく。
今回の舞台は山奥にひっそりとたたずむ温泉宿『伊呂鳥荘』。“ひとたびつかれば5歳は若返る”と言われる宿の名物『鳳凰の湯』で、宿泊客の女性の死体が発見された。今夜宿に泊まっている6人の宿泊客と、1人の若女将。何かしら秘密を抱えている様子の7人の中に犯人はいる。一体、誰が被害者の女性を殺害したのか?事件の全真相は、誰も知らない。
深夜0時を過ぎたころ、伊呂鳥荘の藤の間に6人の宿泊客が集められた。そこで若女将・白鳥蘭(ベッキー)は、神妙な面持ちで「鳳凰の湯でお客様のご遺体が発見されました」と告げる。白鳥はすぐに警察に連絡をしたものの、山道で土砂崩れが起こってしまい警察はすぐに来ることができないそうだ。
宿泊客たちは初対面の者も多いので1人ずつ自己紹介をすまし、一同は遺体発見時のことや互いに持つ情報を開示しながら犯人捜しを始める。殺された女性は赤村瑠璃。6年前にも伊呂鳥荘に宿泊したことがあり、職業は記者であるということが判明した。誰も赤村とは面識がないと言い張る中、唯一客と女将として面識があるという白鳥に疑惑の目が向けられていく。そんな中で映画監督の黄河タカシ(両角周)は、夜8時30分ごろ白鳥が着物の袖にナイフを隠し持っているところを見たと明かすのだった―。
誰彼構わずすぐに噛みつくサングラスをかけた男・青井戸辰巳を演じる劇団ひとりは、独特なキャラになりきって気がかりな点を深掘り、物語を勢いよく前に進めていく。しかし黄河と、黄河のもとで映画スタッフをしているという桃瀬さゆり(剛力彩芽)は遺体発見直後に青井戸を風呂場で見たと証言。青井戸は「死体があったから」お風呂に入るのを止めたと話し、一同を驚かせるのだった。誰もが容疑者の中、話し合うだけでは真相は闇の中。そこで7人は旅館の中を見て回り、怪しいものがないか確認してみることにした。
それぞれに別れ、やり取りを続ける中で次第に明らかになる宿泊者たちの怪しげな関係。そして徐々に浮かび上がる犯行の影。撮影の合間、剛力はカメラに向かって「すごいね!みんな頭の回転が早い。処理に時間がかかる」と笑顔を浮かべ、ベッキーも自身に与えられた設定と立ち振る舞いに悩みながらも「面白いですね!」と声を弾ませた。犯人を推測しながら、予想のつかない事態の連続に意気込みを見せる出演者たち。まだ、犯人にたどり着く者はいなかった。
再び藤の間に集められた7人は互いに手に入れた情報を開示しながら、再び謎を解こうと議論を再開する。そこで、白鳥演じるベッキーと桃瀬演じる剛力の生演技対決が勃発した。
白鳥は赤い手帳を手に「桃瀬さん。誰のかわかりますか?」と笑みを浮かべる。「わたしのですね」と笑顔で応じる桃瀬に「ですよね」と畳みかける白鳥。「さっきみんなが出て行った時に、桃瀬さんが手帳を落として行ったんです。ちょっと、気になる紙が入っていて」と、桃瀬が調べていた『再生の翼』の主演女優・虹川あきら引退に関する記事を読み上げた。『再生の翼』は伊呂鳥荘を舞台に紫堂京介(生瀬勝久)が脚本を書き、黄河が監督を務めた作品。白鳥は「なんでわざわざこれを調べるんだろう」と桃瀬をいぶかしみ、さらに柴堂は黄河が以前「虹川あきらを使いたい」と発言していたことを指摘する。そして、何故引退した女優を作品に起用したいと言うのか真意を問いただした。
次にやり取りの中で明るみに出たのは、柴堂の盗撮問題。柴堂演じる生瀬は女性の裸を盗撮していたことを明かし「芸術家っていうのは紙一重なんですよ」と開き直った態度を見せた。柴堂のことをかばおうとする白鳥にも猜疑の目は向けられ、二人の関係を怪しむ一同。しかし「いま盗撮うんぬんの話じゃないじゃない」という生瀬の堂々たる演技で、その問題はうやむやになってしまった…。
そして互いに誰が怪しいかと話し合う中で「なんか桃瀬さん、隠し事してません?」と再び矛先を桃瀬に向ける白鳥。赤村が6年前の『再生の翼』の撮影で記者として取材をしていたことを挙げ「なんか繋がるような気がして」と首をかしげた。すると桃瀬は管理人室の近くで男女2人が“赤村”や“5年前の火事”の話をしていたことを明かす。しかし火事について尋ねられた白鳥は「記憶にないですね」としらをきるのだった。そこで5年前から伊呂鳥荘で脚本を書いているという紫堂に話が向くと、柴堂は火事のことを「なんとなく覚えてる」と答え「この近所?女将」と白鳥に話をパスする。そしてまるで口裏を合わせるように、白鳥も「ああ、ありましたね」と頷くのだった。
『虹川あきら』『再生の翼』『5年前の火事』……答えに近づいたかと思えば、また遠ざかっていく。張り詰めた緊張感の中、繰り広げられる生演技の応戦。いよいよ次回、目の前を覆う湯煙が晴れ、衝撃の真実が明らかになる。『マーダー★ミステリー 〜探偵・斑目瑞男の事件簿~湯けむり殺人事件 解決編』は3月12日午前0時~放送予定。果たして、真犯人は……!?