婚約破棄、選択的シングルマザー、同性パートナーシップ、無職シンパパとの結婚。様々な経験と回り道を経て4人が辿り着いた未来とは?29歳独身女性のリアルを赤裸々に描いたABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』が、ついに最終回を迎えた。最後の最後まで目が離せない展開にSNSでは「自分らしく生きようって前向きになれたかも」「最終回にこんなに晴れやかな気分になれるの最高」との感動報告が寄せられている。
美山遥(さとうほなみ)、三浦恭子(山崎紘菜)、藤沢花音(佐藤玲)、佐倉詩(石橋菜津美)ら仲良し女子4人組には共通点がある。全員が29歳の独身であり、恋に仕事に結婚、出産、女性ならではの様々な悩みを抱えながら、煌びやかなTOKYOで必死にサバイブ中。最終回では4人全員に大きなドラマが待ち受ける。
花音は、元ハイスペック社長で、今では無職になってしまったシングルファザーの高村が忘れられずに葛藤。ついには「高村さんのことが好きなんです!これからは私が高村さんの側で支えていきます!」とまさかの逆プロポーズ。いつメン女友達には「私が高村さんを稼げるようにしてあげる」と力強く宣言する。
遥は、婚約者の奏多と復縁してレスも解消。しかし満たされないものを感じていた。そんな折、メンタルクリニックでかつての取引先のバリキャリ女性・松島と遭遇する。適応障害のことを打ち明けると、松島はいいパフォーマンスのためにメンタルケアをすることがNYでは普通の事だとクリニック利用の理由を説明する。そんな松島に遥は「私、結婚するんです。出産した後もキァリアを諦めずに頑張ろうと思っていたんですけど…」と仕事を辞めて家庭に入ること告げる。着々と結婚への準備が進む中、遥はウエディングドレス試着の場で大号泣。この事件を機に、奏多との関係も解消することになる。
選択的シングルマザーとして生きていくことを決めた恭子は、精子ドナー探しに苦戦。すると詩と真琴の住まい探しで力を貸してくれた同性パートナーを持つ室井が、その悩みを聞きつけて精子ドナーに立候補。室井とは詩と真琴のホームパーティーで会っており、かつ二人が全幅の信頼を寄せる人物だ。さらに恭子に対して「子供を持てない辛さはよく分かる」「お子さんが将来、自分の出自について知りたいと思ったらその時はもちろん会うつもり」「いちばんいい関係を築いていけたら」と誠実な対応を約束してくれた。この申し出に恭子は決断。こみあげる涙をこらえて感謝を述べるのだった。
詩は、ついに実母に恋人である真琴を紹介する。母は「とても綺麗」「会えるのをとても楽しみにしていたの」と大喜び。この日の対面は、真琴との同姓パートナーシップを結ぶことへの報告のためだ。詩の「ふたりで話し合って決めたの。これからもいろんなことがあると思うけど、真琴と一緒なら頑張れるなって思えた」との言葉に、母は「お友達にも恵まれているし、素敵なパートナーもできて幸せ者」と嬉し涙。真琴も「詩と会えて強くなれました」としみじみ。そして二人は、晴れて同姓パートナーシップ制度を取得するのだった。
時は流れ…いつメン4人組が再会。あのみちるが離婚式を行うというのだ。恭子は一児の母となり、花音は高村と結婚、詩と真琴はパートナーとして仲良く過ごしており、遥は留学を経てセックスセラピストの道に向けて歩んでいる。離婚式では、みちるが結婚指輪を破壊する儀式を明るく開催。それぞれがそれぞれの道を歩み始めた。元29歳仲良し4人組の未来にSNSでは「いくらでも人生やり直せると思ったら、勇気が湧いた」「みんなそれぞれの幸せみつけたのね」などの反響が寄せられている。