話が長くて時間を奪う厄介な人を黙らせる悪口は「ヒューイロングのフィリバスターかよ」――その意味するところに、スタジオが感嘆に包まれた。
見取り図の冠番組『見取り図エール』#11(ABEMA)では、初めての企画「インテリ悪口GP」が開催。インテリ悪口とは、ただ人を不快にする汚い言葉ではなく、悪口を知性とユーモアで包んで、パッと聞いただけでは相手に悪い意味だと気づかせず、ストレス発散もできるという高度なテクニックだ。
我こそはと集まった高学歴のインテリ頭脳派悪口芸人は、京都大学法学部卒業のリップグリップ・岩永圭吾、中央大学商学部卒業の東京ホテイソン・たける、三重大学工学部卒業のカベポスター・永見大吾、そして函館ラサール校卒業で早稲田大学理工学部中退のザ・ギース・高佐一慈。そんなインテリ悪口軍団を迎え撃つのは、インテリ悪口の生みの親で作家の堀元見だ。
まずは見取り図に見本を示す形で堀元が盛山晋太郎を「デゥ・バリー夫人みたい」と喩えた。堀元が「盛山さんは先輩にも結構強めに当たる芸風だと思うんですけど、フランス国王ルイ15世の愛人だったデュ・バリー夫人に似ていまして、国王のことを“フランスちゃん”と呼んでいた。そんな意味を込めて」と意味を明かすと、盛山は「ギリうれしいんですけど(笑)」と感想をこぼした。
そうして始まった「インテリ悪口GP」。インテリ悪口を言いたいシチュエーションは、閉店時間を迎えつつあるのに、うんちくを語り、なかなか帰ろうとしない飲食店のお客さんに対して。これにリップグリップ・岩永は「ヒューイロングのフィリバスターかよ」と喩えた。フィリバスターとは海外で演説を長時間続けて議事進行を妨げる行為。日本の国会で言うところの牛歩戦術にあたる。
岩永が「海外では議会で1人がずっと喋っていたら周りが待たなくてはいけなくて、ヒューイロングという人がその規則に乗っ取って、15時間半喋り続けたという事件がありました」と説明すると見取り図は「そんな事件があったんや」「これはオモロイな」と反応していた。
ほかにもしつこく無茶振りしてくる人の悪口を言いたい時は「マルコ・ポーロを気に入るクビライ・ハーン」が有効だそうだ。果たしてこのインテリ悪口にはどんな意味があるのか――?(ABEMA『見取り図エール』#11より)