路上生活体験者、極限状態からカエルと会話できるように?「地面に顔をつけて泣いていたら…」
路上生活エリアに潜入
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 路上生活体験者が極限状態に陥った際の不思議なエピソードを披露。さらに、かつて住んでいた高架下などを実際に周り、当時を振り返った。

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 19日深夜に放送された『カンニング竹山の土曜The NIGHT』では、昨年の夏に東京都内の路上で生活をし、その体験談をまとめた書籍『ルポ路上生活』(KADOKAWA)の著者である國友公司氏をゲストに招き、東京の路上生活者の実態にせまった。

 番組では路上生活のなかでは「ダントツに住みにくい」という高架下についてのVTRを紹介。やってきたのは隅田川沿いの首都高高架下で、國友氏とともに番組レギュラーの古関れんが同行した。

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 高架下エリアには路上生活者が建てた小屋が10件ほどあるが、國友氏が1週間ほど滞在した場所は「夜だけ段ボールを敷くタイプ」の寝床だったという。住み心地について聞かれると、國友氏は「2か月以上の路上生活のなかで、一番住み心地が最悪でした」と振り返った。

 理由のひとつは「雨を防げないこと」。屋根の役割を果たしそうな高架の位置が高すぎ、車線のあいだに隙間があるため雨が差し込むそうで、國友氏によればテントを使って暮らす人もいるという。

 國友氏は実際に滞在していたときの寝床を紹介。古関が「それにしてもデコボコじゃないですか?」とコメントすると、國友氏は石が積み重なっているところはいわゆる「排除アート」で、路上生活者が横になれないようにあえて凹凸が作られているのだと解説した。

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 そこで「ちょっとでも平らな所」を探した國友氏は排除アートの横の床で寝ていたそうで、古関が実際に段ボールを敷いて寝てみることに。横になった古関は「寝返り打つと砂利が刺さる」と訴えたが、動かずに寝る分には「公演の芝生で寝てるのと大した差はない」とコメント。國友氏によると、昼間に寝ていると巡回している警備員に怒られるため、寝られるのは夜だけなのだという。

 続いて國友氏は路上生活者が建てた小屋を紹介。その小屋がなくなってしまうと住人は行き場所を失ってしまうため、國友氏は「このまま今ある小屋は認められるべきだと思う」とコメント。小屋にはドアがついており、鍵のかかっているものもあった。

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 段ボールを敷き、ビニールシートの屋根を作って寝ていた國友氏だが、雨は相当応えたようで「ツラすぎて、そのとき僕ヒキガエルとしゃべれるようになったんですよ」と告白。「雨が降って、地面に顔をつけて泣いていたらヒキガエルが目の前に来て『俺両生類だから大丈夫だぜ』って言ってたんです」と振り返ると、古関は「極限すぎる」とコメント。

 國友氏はそのとき「カエルと会話ができた」ということの違和感に気づかないほど追い詰められていたそうで、竹山は苦笑しながら「“スイッチ”が入ってたんですね」と推察。この路上生活体験中、4日続けての雨だったと振り返る國友氏は「日中濡れたままでどこかに移動しないといけないし……」と、当時の壮絶な体験を語っていた

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