路上生活を体験したルポライターが、路上生活者の「住宅事情」について解説。本格的な小屋の造りに、カンニング竹山が驚く様子を見せた。
【動画】河川敷に建てられた3LDKの小屋(1時間33分頃~)
19日深夜に放送された『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)では、昨年の夏に東京都内の路上で生活をし、その体験談をまとめた書籍『ルポ路上生活』(KADOKAWA)の著者である國友公司氏をゲストに招き、東京の路上生活者の実態にせまった。
路上生活者が住まうエリアのひとつである「荒川河川敷」の特徴について、番組では「3LDKなど大きな小屋が多い」と紹介。國友氏は「中がちゃんと寝室とか『ここは食卓だ』みたいな部屋に分かれていた。ただ風呂がないだけなので、『四畳半よりこっちがいい』というのは理解できた」と、その快適な生活ぶりを解説した。
風呂は銭湯に行き、水回りは汲み置きのものを使用。さらにソーラーパネルや発電機を設置して料理などをする人もいるという。竹山が「なんでこんなことができるんですか? 違法ですよね」と疑問を投げかけると、國友氏は「村みたいになっていると撤去されるが、点々としていればOKというか」と、独特なルールがあることを明かしていた。
番組ではさらに「鉄パイプを使った頑丈な小屋」を紹介、國友氏によると建設業の経験のある路上生活者も多く「ちゃんと柱と梁を通して作ってる」と解説。さらに画面右側について「高床式になっている」と、川の上に建てていると説明して竹山を驚かせた。
竹山が「もうちょっとこれ、家ですもんね」と発言すると、國友氏は「(住人と)仲良くなったんですけど、遊びに行くときなんか、普通にノックして『ごめんください』でした」と説明。視聴者からも「リアルにこんな家に住んでいる人いた」といった声が寄せられた。
また、國友氏は「意外と空き家物件に住んでいる人が多い」と明かす。竹山が「どういうこと?」と問いかけると、居住者が死亡したり、生活保護を受給することになって住人がいなくなった小屋に住む人物も多いのだとか。仲間内で「お前、あそこに住まないのか?」といった情報が入り、撤去される前に住み着くのだという。
しかし、そうした路上生活者同士が鉢合わせするケースもあるという。竹山が「揉めるんですか?」と問いかけると、國友氏は「揉めはしないですね」と答えて「『そこ俺のだから』『わかりました』って。違う空き家を探せばいいので」と平和的に解決すると説明した。
さらに路上生活者のなかには「家を作るのが好きな人」もいるのだという。國友氏は「1人で5軒作った人もいました」と、複数の小屋を作って点々と暮らす路上生活者もいることを明かして竹山を驚かせた。