三国志ファン・井戸田潤「諸葛孔明は1800年前のパリピだったと思う」現代にいたら「実業家になってるんじゃないですか」
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 中国の話ながら、日本で長く根強い人気を誇っている「三国志」。魏・呉・蜀という3つの国にそれぞれいる魅力的な武将たちの生き様は、日本における戦国時代と重ねるファンも多く、また紀元200年代という今から約1800年も前の時代に、様々な計略が生まれたことに驚く人も多い。お笑いコンビ・スピードワゴン井戸田潤も、芸人仲間との雑談をきっかけに興味を持ち、今や20年来の三国志ファン。天才軍師として登場する諸葛孔明についても当然いろいろな印象を持っているが、最近感じたのは「孔明は1800年前のパリピだったと思う」ということだった。

【動画】4月期放送TVアニメ「パリピ孔明」

 書籍、漫画などで主人公として描かれることが多い劉備を支える軍師・諸葛孔明。広大な中国を3つの国に分ける「天下三分の計」をはじめ、様々な計略を考案して戦いをリードしていく様子は、多くのファンが尊敬の念すら抱いている。三国志好きの芸人が集まった時に、あれこれと「タラレバ話」で盛り上がる井戸田にとっても、この天才軍師の存在は別格だ。

 井戸田 よく盛り上がるのは、どの武将が好きかって話ですよね。あと、あの時こうだったら、どうだったろうとか。たとえば僕は関羽が好きなんですけど、かつて曹操に仕えていたことがあるんですよね。その後、関羽は劉備のもとに戻るんですが、曹操がある戦いで敗走した時に、関羽が待ち構えていたところに来るんです。武将の配置は孔明がしていたので、ここに曹操が逃げてくるのはわかっていたはず。でも関羽は、曹操に世話になっていたから逃しちゃうんですよ。もしここで曹操が関羽に切られて死んでいたら、三国志も変わっていたと思うんですけど、孔明は逃がすことがわかっていてわざとそうしたんじゃないかと。「天下三分の計」をするために、孔明が一番ゲームとして楽しんでいたんじゃないですかね。戦を続けるためにそうしたと。そんな話で盛り上がってます。

 目の前の敵、さらには大将を討ち倒すのではなく、さらに大きな目標のためには、あえて逃がすための策も練る。天才軍師であれば、それくらいのことはやりかねないと想像するのが楽しいのも、三国志という世界の魅力の一つだ。

 劉備、さらには蜀の立場から描かれる作品が多いものの、魏の曹操をメインとした作品もある。すると日本では残虐なイメージを持たれがちだった曹操も、まるで別人に見えてくる。角度によって見え方が変わるのも三国志らしい。

 井戸田 曹操の生まれた町にロケに行ったことがあるんです。その町では、曹操は崇拝されていて、銅像もいっぱいある。朝、太極拳をしている人とかにもインタビューしたんですけど、曹操を残虐だなんてひとことも言わない。むしろスーパーヒーローだって言っていました。

 数々の名武将たちが活躍していた時代から約1800年後の日本で、今度は諸葛孔明が現代の東京・渋谷に転生した、というアニメ作品が4月5日(火)にスタートする。TVアニメ「パリピ孔明」だ。死期を迎えたはずの諸葛孔明が、ふと気がつくと渋谷のクラブの前で若き頃の姿で復活、さらに歌手志望の女の子・月見英子の歌声に惚れ込み、軍師ならぬ敏腕マネージャーとして計略を使っていくというストーリーだ。この「パリピ孔明」というタイトルを聞いて、井戸田がピンと来た。

 井戸田 タイトルを聞いた時に「孔明ってパリピだな」と思ったんですよ。たぶん1800年前のパリピに属していたと。夢物語も語るし、適当にしゃべるし、舞も踊る。きっと楽器もできたと思うし、所作も優雅。パリピって言葉が孔明にはピタッとハマる気がするんですよ。

 「パリピ孔明」の作中では、諸葛孔明が人気ラッパーとのMCバトルを繰り広げるシーンがある。もちろん三国時代にラップはないかもしれないが、三国志の各作品でもその雄弁さは必ず表現されている。

 井戸田 孔明のラップ、いいですよね。作品の中でも「私は弁論で負けたことがない」って言うんですけど、口八丁手八丁のところがあるじゃないですか。有名な赤壁の戦いだって、うそを並べて戦いに向かわせているわけですから。いろいろな話し方をする、ちょっとした詐欺師みたいなところもあるから、ラップの言葉選びなんて余裕でしょうね。孔明はお話の人、舌戦ですから。

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 確かに言葉で相手を叩きのめすMCバトル、諸葛孔明のように正論だけでなく、時にははったりでも自信満々でかましてくるような者であれば、強そうなのもうなずける。歌い、踊り、ラップもやる。やはりパリピだ。

 作品は現代の渋谷の魅力も丁寧に描かれ、そこに諸葛孔明という歴史上の人物が入り込むという奇想天外のストーリーも、違和感なく作られている。

 井戸田 音楽もいいですよね。圧倒的に歌がうまい。渋谷については、ビルの屋上にいるシーンがすごく渋谷っぽいし、キャラクターが「つるとんたん」でうどん食っているのもいいですね(笑)。実写版とかも考えちゃうくらいです。好きなキャラクターは、クラブのマスター。あのマスターが三国志オタクじゃなかったら、この物語は始まっていないですからね。囲碁を打ちながら「お前、孔明か」みたいな。あれ、最高です。

 では、諸葛孔明のような人物が現代にいたら、どんなことになっていたか。

 井戸田 実業家とかになっているんじゃないですかね。政治家になったら、今の世の中をつぶされそうですよね。孔明って、今の体制をひっくり返すみたいなイメージがあるので(笑)。

(C)四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

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