ロシアの侵攻により、常に危険と隣り合わせになっているウクライナの首都キエフ。民間人の犠牲者は増え続け、CNNによると23日、独立系ニュースサイトのロシア人ジャーナリストのオクサナ・バウリナ氏が、ロシア軍の砲撃によって死亡した。そのほか、複数のジャーナリストがキエフ近郊で命を落としている。
【映像】ミサイル攻撃を受けたマンションで…血痕が生々しいベッド(1:22ごろ)
カメラが捉えたのは、ロシア軍のミサイル攻撃を受けた12階建てのマンションだ。翌日その中を訪れると、住民が暮らしていた痕跡が生々しく残っていた。
「このアパートが破壊されたことも、私の身に起こったことも大した問題ではない。一番の問題は病院が攻撃されて妊婦や子供が死んでしまうことだ」。こう取材に答える女性はロシア軍から攻撃を受けたとき、部屋にいたがすぐに避難し無事だったという。
この映像を撮影したのが、現地の若き日本人ジャーナリスト・小西遊馬氏(23)だ。日々攻撃にさらされる住民の姿を伝えたいと、今月16日にキエフに入った小西氏。今では大手メディアのほとんどがキエフから撤退し、日本のメディアも海外メディアや小西氏のようなフリージャーナリストに最前線の情報を頼らざるを得なくなっている。
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「僕も含めて日本のメディアは基本腰抜けだ」と発言。「小西さんみたいな人がちゃんとその場に行って体を張っているのは、すげえ大事。すごいなと思う」と述べた。
過去、香港の民主化運動などを取材してきた小西氏に、ひろゆき氏は「どこからお金がわいてきたのか?」と質問。小西氏は「最初は自分でアルバイトをした」と答える。
ひろゆき氏は「それなら日本のメディアに現地で撮った映像素材を高く売った方がいい」とアドバイス。これにはお笑いコンビ・千原兄弟の千原せいじも「本当にそう思う」と同意。
せいじは「ひどいなと思ったのが、日本の各テレビ局だ」とした上で「さっき(ひろゆき氏が)腰抜けだからと言っていたように、なぜ現地取材から撤退するのか聞いたら『コンプラのため』で『社員を守るため』だという。でも、こうやって、こんなに若い子に自費で行かせて映像をもらって自分のテレビ局で流している。こっちの方がコンプラ的にアウトなのではないかと僕は思う。どうかしている」と憤慨した。
せいじの指摘に小西氏は「やはりフリーランスに関しては難しいところがある。基本的にフリーランスは最初自腹で行って、後々(資金を)回収できるかできないか。そこまでやらなきゃいけない。回収をしなきゃいけないときに、どうしてもフリーランスの場合、危険な場所に行かなきゃいけないときがある。そういう意味では、すごく危ないと思う。無理をしないとちゃんと元手がとれない」と答えた。
(「ABEMA Prime」より)
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