この春、デビュー10周年を迎えた俳優・塩野瑛久。昨夏からはLDH JAPANの所属にもなり、さらに活動の幅を広げていく。4月から放送中のドラマ「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」にも出演し、またABEMAのオリジナル恋愛番組『私たち結婚しました2』では、タレント足立梨花との“新婚生活”も話題になった。この「わた婚」内で披露されたのが、塩野のアニメ好き。王道のヒーロー・バトルものは少年時代から楽しみ、大人になってからは深夜帯のアニメにまで趣味を広げた。この中で「親戚の子どもにも見せたい」というのが、体内細胞擬人化アニメ「はたらく細胞」だ。
何かと体のことに気を使うようになったここ数年。俳優業も体が資本だけに、塩野にとってもこの「はたらく細胞」は、改めて健康について学べるいいきっかけにもなった。バラエティー番組では、現役東大生が選ぶ「勉強になるアニメ」の1位にも輝いた作品だが、堅苦しく学ぶのではなく、むしろ脱力系と言ってもいいだろう。
塩野 名前は以前から知っていて、最近になって見始めたんですよ。人間の体の仕組みがよくわかるし、とにかく勉強になるアニメで、わかりやすかったです。アニメやゲームから何かを学ぶことって多いですよね。僕は三国志も好きなんですが、ゲームの「三國無双」から、偉人たちの名前を覚えました。
「はたらく細胞」は、赤血球と白血球(好中球)がメインキャラクターとなっており、体内の様々な細胞の働きぶりを、かわいらしくコミカルに伝えている。時には「外敵」である細菌、ウイルスが襲ってくることもあり、いかにして体が守られているかもよくわかる。
塩野 インフルエンザの回とか、つらそうでしたよね。体の中で、こういうことが起こっているんだ、ということがよくわかりました。基本的に1話完結型なので、気軽に見られる作風というのもいいですよね。学校の保健の授業でも使われたら、子どもたちも興味が持てると思います。僕には幼い甥っ子、姪っ子がいるんですが、その子たちにも見せたいと思えるアニメです。
この「はたらく細胞」には、「はたらく細菌」「はたらかない細胞」「はたらく血小板ちゃん」といったスピンオフ作品が多数あり、それぞれの視点から体のことを描いている。塩野が気になっているのは、アニメ化もされている「はたらく細胞BLACK」だ。
塩野 「BLACK」は、結構重たい感じもあって気になっているんですよね。あとこれだけスピンオフ作品があっても、テーマを変えれば永遠にパターンができそうだし、ずっと勉強もできそうですよね。
声優としての活動にも興味があるという塩野。もし「はたらく細胞」シリーズに出演することになったら、どんな細胞として働くだろうか。
(C)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction