テレビドラマ、舞台、映画など幅広く活動するイケメン俳優・塩野瑛久。4月から放送中のドラマ「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」では、広瀬アリス演じる十川一華に好意を抱く会社の先輩・大谷和馬として、出演を果たしている。ABEMAのオリジナル恋愛番組『私たち結婚しました2』では、タレント足立梨花との“新婚生活”の最中にアニメ好きであることを明かし、これがファンの間でも話題になった。そこで同じく4月から新シリーズもスタートした「かぐや様は告らせたい」について聞いたところ、自身の恋愛観についても「結構ストレートに言っちゃうタイプです」とはにかんだ。
【動画】アニメ「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」
アニメ「かぐや様は告らせたい」は、週刊ヤングジャンプ(集英社)に連載されている漫画家・赤坂アカによる「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」を原作としたもの。アニメは第1期、第2期とも好評で、この4月から第3期にあたる「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」がスタートしている。財閥令嬢で生徒会副会長の四宮かぐやと、生徒会会長・白銀御行という2人の主人公が、お互い好意を抱きつつ自ら気持ちを伝えることなく“如何にして相手を告白させるか”という恋愛頭脳戦を繰り返す、というストーリーだ。2人とも秀才ではあるが、恋愛となるとなぜか暴走してコントロール不可能になるというラブコメ作品に、塩野は「期待通りのアニメという感じですよね」と微笑んだ。
塩野 シンプルな会話劇の中で飽きさせないように見せているのがすごいですよね。テンポ感とかもすごくいいです。アニメの中でのカメラワーク、アングルというのも、僕はすごく大事だと思っていて、これもまたすごくおもしろく映っているし、飽きずにどんどん見られるという感じがします。やっていることは実にシンプルな心理戦なんですけどね。次はどんな手を使ってくるだろうとか、この題材に対してどんな方向で攻めていくんだろうとか、気になるところがたくさんありました。まるでぶっ飛んだところから攻撃が来たりしますよね(笑)。
策略を練り、考え過ぎてしまったことで、空回りするところも多い2人だが、塩野自身はシンプルに気持ちを伝えるタイプ。なるべく「頭脳戦」には持ち込まないそうだ。
塩野 会長の様子とか見ていると、もう「行けばいいじゃん!」とか思っちゃいますよね(笑)。相手の女の子が、好きって言ってほしそうなら、素直に伝えてあげればいいんですけどね。もちろん女の子が自分から言わず、言ってほしいというのは、かわいらしいと思います。僕はプライベートだと、あんまり余計なことを考えないようにしていますね。女性だって、いろいろ考えていることもあるだろうし、あざとかったり、ずるかったりすることもあるじゃないですか(笑)。それをいちいち考えていたら、僕の方が神経をすり減らしてしまって大変だし。だからなるべくシンプルに行こうと思っているし、その分、あの2人が大変なのもわかります(笑)。
そもそも塩野は、恋愛における頭脳戦があまり得意ではなさそうだ。学生時代、男子グループで集まり、目立つ存在ではあったが、あまり女性とは積極的に話す方でもなかった。
塩野 中学生のころとか、女子と全然話せなかったです。やっぱり照れくさいんですよね。周りの目とかをとにかく気にしていました。
おそらく周囲の女子生徒たちからは熱い視線が注がれていただろうが、本人がこの様子では、なかなか近寄るチャンスもなかったのかもしれない。かわりに男友達が、ある“頭脳戦”を仕掛けてきたこともあった。
塩野 バレンタインの日、学校に行かなかったことがあるんですけど、そうしたら男友達が僕の机の中にチョコを入れて、僕がどんな反応をするか遠目で見るっていういたずらを仕掛けたんです。僕が行かなかったから、次の日に「なんで休んでんだよ!」って怒られました(笑)。あ、でもこれって女の子がチョコをこっそり入れようとしても、先客がいるからと入れられないかもしれないですよね。そういうことか!あいつら、やりやがったな!(笑)。
中学生時代の思い出として、1つ謝りたいというエピソードを持っていた。中学1年生、入学したばかりでまだお互いをよく知らないころにもらったラブレターだ。
塩野 本当にいろいろな人が、あちこちの小学校から合流して、知らない子ばかりだったんですけど、女の子に手紙で告白されたんですよ。それを廊下の一番隅で開いて読んでいたら、後ろから友だちに話しかけられたんです。見られたくないから、その場で手紙をくしゃくしゃって丸めて、外にポンッて投げちゃったんですよ。その返事もしないままで、なかったことになっちゃって…。その時の女の子には、謝りたいですね(苦笑)。
イケメン俳優として人気の塩野だが、学生時代はいろいろと苦労もあった様子。今ではストレートに気持ちを伝えることもできるようになったが、今でも恋愛に悩む人には、この「かぐや様は告らせたい」で脳内シミュレーションを重ねてもいいかもしれない(?)
(C)赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会