ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本の安全保障環境への懸念が強まる中、共産党の志位委員長の自衛隊を巡る発言が波紋を呼んでいる。
志位委員長は「有事の際には自衛隊を含めてあらゆる手段を用いて対処する」と発言。しかし共産党は“自衛隊は憲法違反”という立場をとっており、この矛盾が問題視された格好だ。 その後、志位委員長は「戦争が無くなれば自衛隊を解消していこうと国民の合意が得られる」と発言の真意を説明したものの、自民党などからは党の整合性を疑問視する声が上がっている。
「共産党は苦しい」
そのように志位委員長の発言に切り込んだのはジャーナリストの青山和弘氏。青山氏は「共産党は綱領というバイブルみたいなものの中に、自衛隊は憲法違反だ。解消を目指すと書いている。憲法違反という態度をとっておりながら、ウクライナ情勢を受け、ロシアがウクライナを侵攻したように日本に来たらどうするのかということに割と現実感が持てるようになってきた。そのとき、自衛隊は解消といって、誰がこの国を守るのかということに答えがなくなってしまうので『いま来たら、自衛隊を活用します』と言い始めた」と述べ、志位委員長が問題とされる発言に至った経緯を説明。
その一方で「憲法違反ということは、存在を認めるということ自体は立憲主義という国の法体系を否定することになる。それはどうなんだということになる。ウクライナ情勢を受けた現状と共産党の主張との矛盾が大きくなってきたということが間違いなく言える」とも続けた。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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