東京都内ではオミクロン株の一種で感染力が強いとされる「BA.2」への置き換わりが急速に進んでいると言われている。さらにWHO(世界保健機関)によれば、感染が広がるスピードがBA.2よりも10%ほど速いという「XE」も確認されている。
16日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏は「政治・行政の立場からすると、3回目のワクチン接種を広めていくことを使命とされていると思うが、しかし申し訳ないが、うちも長男は打ったが、長女と次女は“ちょっと待って”となっている。僕はテレビ番組で事実上“みんな打つべきだ”というようなことを言っていたし、後ろ向きだったのを説得して2回目までは打たせたけれど、今の状況を見ると、無理やり打てとは言えず、本人の判断に任せるわということにした」と明かす。
「うちの子ども7人のうち3人が罹って熱が出たが、すぐにおさまった。テレビ番組で専門家と議論をすることがあるが、感染抑止効果はよくわからん、3回目を打っていても感染はする、重症リスクを下げることは間違いない、そして、若い子は重症化しにくいという話だ。そこは正直に話をして、そこを隠して打て打てというのはダメだけど、うちの家庭のように、多くの家庭が迷われているんじゃないかと思うし、まずは高齢者とかハイリスク者の対策をしっかり対応してよということだろう」。
齊藤氏は「余市町の場合、近隣の他町村を取りまとめて迅速に接種する、いわゆる広域連携の体制を構築した。3回目についても、高齢者に関してはだいたい終わった。ただ、若者に関してはちょっと速度が鈍ってきているし、炎上するかもしれないからあまり言いたくないが、若者の感染が広がっている。とはいえ症状は重くはないし、3回目を打った人もかかっている。ただ、鼻水がちょっと出るくらいとか、そういうレベルの症状なので、軽減の効果はあると思う。やはり若者に対しても厳密に3回目をやるべきなのか、というのはちょっと様子を見ているところだ」と話す。
橋下氏は「医療提供体勢についてはしっかりウォッチをしていかなければならない。病床使用率は平均値なので、特定のところに集中してしまう部分もある。メディアが取り上げるのは本当にしんどいところばかりだから、視聴者も日本全国がみんなそうだというふうに思ってしまうところがあるが、意外に空いているところも結構あった。しかし、本当に厳しくなってきたときには“ちょっとみんな抑えてね”と言わなければならないし、大変な医療機関を全力でサポートしていかなくてはならない。その上で政治が“もう通常の経済に”という大号令をかける時期なのではないか」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)