人気アイドルグループ出身のパク・ジフンが悩み多き大学生を演じる『遠見には緑の春』がABEMAで配信される。経済的に恵まれ、誰からも愛されているように見える主人公と先輩たちとの人間関係が生き生きと描かれていくキャンパス・ドラマだ。
裕福な家に育ち、明るい性格のジュン(パク・ジフン)。ミョンイル大学に入学後、すぐに学内の人気者となった彼だったが、心の奥に秘めた悩みは誰にも言い出せないでいた。一方、家が貧しいためにアルバイトに追われながら大学生活を続けていた3年生スヒョン(ぺ・イニョク)は、ひょんなことから言葉を交わすようになったジュンと少しずつ親しくなる。さらに、就職までに学内での経歴が必要な3年生ソビン(カン・ミナ)は、ジュンにある頼みごとをする。
人気ウェブマンガを原作にした『遠見には緑の春』。遠くから見ればキラキラ輝いているように見える若者たちの実情をリアルに綴っていく内容から、韓国での放送時には職場生活を描いた名作ドラマを思わせる「大学版『ミセンー未生ー』」として話題を集めた。
主人公のジュンを演じているのは、オーディション番組『PRODUCEX101 シーズン2』を勝ち抜き、グループWanna Oneの一員として活動した経験を持つパク・ジフン。愛嬌たっぷりの言動で知られ「僕の心の中に保存」という流行語で一斉を風靡した彼は前作『恋愛革命』でも、“子犬のように”愛らしいキャラクターに扮したが、今作ではより深みのある演技を見せている。
金持ちであるために、先輩たちに利用されているようにも見えるジュンを冷ややかに見つめているスヒョン役は19年にウェブムービー『Love Buzz』でデビューし、『九尾の狐とキケンな同居』などに出演してきたペ・イニョク。スヒョンは兵役生活を終えて復学したという設定なので、周りの学生たちに比べると少し大人びた姿が印象的だ。
さらに平凡過ぎる大学生活を送ってきてしまったため、あせりを感じ始めたソビン役を『A-TEEN シーズン2』や『女神降臨』のカン・ミナが演じている。初めて主演級の役にキャスティングされ、プレッシャーも大きかったとのことだが、実年齢に近い大学生役に共感しながら演じられたという。ガールズグループCLCのクォン・ウンビン演じるヨンランら、寮のルームメートたちとのリラックスした会話も楽しい。
ロイ・キムが歌って大ヒットし、韓国を代表する春の歌として知られる『春春春』を、『太陽の末裔』、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』などのドラマでOSTを歌ってきた歌手Punchがリメイクした主題歌も、さわやかな風を運んでくれる。
『遠見には緑の春』は4月20日(水) よる9時45分よりABEMAにて配信。なお配信後はABEMAにて無料配信される。
テキスト:佐藤結
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