16日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、成人年齢引き下げによってAV業界にどのような影響が出るのかについて、現場の声を聞いた。
【動画】成人年齢引き下げについてAV業界からの意見(1時間1分頃~)
この日は最新のセクシービデオ業界について特集。事情に詳しい、やさしいズ・佐伯元輝とリボルバー・ヘッドの2人の芸人をゲストに招き、トークを展開した。
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことにともない「高校生のAV出演解禁の危険」「出演強要被害拡大の懸念」といった問題が浮上し、国会でも問題視されている。番組では業界関係者の声を聞くためにアンケートを実施し、番組内で紹介した。
プロダクション勤務の人物は「国会でも問題になってますし リスクをおかしてまで18歳、19歳の女の子を起用し作品を作ろうとは思いません」と、あえてハイリスクな行動はしないと回答した。
ほかには「法律上は成人扱いでも、成熟した考えで出演を決心していない」と、出演後の「作品取り下げ依頼」などが増える可能性があるため「出演意志がかなり強い女の子」で進めていくべきだという意見も寄せられた。
また、メーカーの代表だという人物からは「正直、騒がないでくれという感じ」という本音も。すでに自浄作用が働いているセクシービデオ業界はクリーンになってきており、再び「AV=悪」という構図が世の中に印象付けられるだけで「無意味な問題提起」だと懸念を示していた。
別のプロダクション勤務の人物によると、AV人権倫理機構より新たなルールのひとつとして「18歳で高等学校など学校法人に在籍する者に対しては、AVに関連した面談、契約、登録、撮影は一切行わない」というものがあるが、本人申告では年齢確認より困難なのではないかと指摘。細かいルールや前例が作られるまでは、これまで通り20歳以下の女性の出演は基本見送る予定だという考えを示した。
ほかにも、業界には「プロダクション協会」が設立されており、強要ができないような厳格なルールが定められているという。きちんと対応すれば規制する理由はないとして「この業界だけを特別視せず、成人は出演できるように認めていただくのが自然」といった意見も寄せられていた。
竹山は現場の意見を踏まえ「アンケートを投げてみても、実際に『その通りだ、そういう問題が起こるぞ』という意見はなかったぐらい。本当にAV業界からはそういう意見はなかった」と、業界の健全化は進んでおり、わざわざ問題になるようなことはしないのではないかとして「生の意見が届けば」と願っていた。