23日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、上海における高級ブランドの驚きの「対ロックダウン戦略」が明かされた。
【動画】GUCCIがチンゲン菜をVIP顧客に送った理由(27分頃~)
この日は「知れば知るほど勝てる気がしない…中国の本当の怖さSP」と題して、非常に高度な国家戦略をとっているという中国の実態にせまることに。ゲストには『月刊中国ニュース』編集長の中川コージ氏と、ノンフィクションライターの西谷格氏を招いた。
番組では新型コロナウイルス拡大阻止のためにロックダウンを行っている上海で、食糧不足で苦しむ人々にGUCCIが送付したという「GUCCIチンゲン菜」の写真を紹介。写真では確かに数束のチンゲン菜が「GUCCI」と書かれたリボンでまとめられており、竹山が「これって本物のGUCCIなんですか?」と疑問をぶつけると、西谷氏には「そうなんです」と回答。
このことを上海に住んでいる知り合いから教えてもらったという西谷氏。はじめは西谷氏自身も「ネタ」や「面白画像」の類だと疑っていたが「どうやら本当らしい」ということがわかったそう。
ロックダウンの最中には配給があるものの、なかなか新鮮な野菜が手に入らないことから生野菜の価格が高騰。そんなときにGUCCIが過去に同ブランドでの購入歴があるVIP顧客向けにチンゲン菜を送ったそうで、その事実はGUCCIの公式サポートセンターも認めているのだという。
しかし西谷氏は「本家のイタリアのGUCCIが見たらどう思うのかな?」と言及。竹山が「(実行したのは)GUCCIチャイナということ?」と問いかけると、西谷氏は「ということだと思う。あるいはGUCCIチャイナとしてやったのかはわからないですけど、上海のGUCCIのお店が企画して、送ったということらしい」と、推察を交えながら回答した。
さらに西谷氏によると、中国国内に店舗があるポルシェといった他のブランドも同様の企画を実施。ルイ・ヴィトンはケーキセットを送ったそうで、西谷氏は「常連客に対してここぞとばかりに。痒い所に手が届くサービス」だと解説した。
竹山が「ロックダウンが終わったらまたお願いします、みたいな?」と意図についての質問を投げかけると、西谷氏は「そういうことですね」と、ブランド側の戦略だろうと分析した。