高齢者に弁当を届けている芸人が、「高齢者にはツッコむことが本当の優しさだ」と訴えた。
【動画】お年寄りに暴言、でも大爆笑…本当の高齢者への接し方とは?
4月27日、テレビ朝日とABEMAが共同制作する「“ネオバズ”水曜日『2分59秒』」#29が放送。「人間の集中力は3分しか持たない」という仮説のもと、各界のスピーカーが制限時間2分59秒内でスピーチを展開した。MCは千原ジュニア、日向坂46・佐々木久美。
ゆったり感・中村英将は、「みなさんは高齢者の方と話をする時に、『そうだね、そうだね』とただ優しく聞いてあげていませんか?」とスピーチをスタートした。
中村は安否確認を兼ねてお弁当を届ける活動をしているそう。ある日、雨の日におばあさんが間違えてぞうきんで体を拭いてきたといい、つい「ふざけんなババア!」と言ったと明かした。するとおばあさんは大笑い。中村は「失礼なツッコミをしたことによって、僕とおばあさんの関係がWin-Winになった」と、おばあさん側の負い目もなくなったことを語った。
ある時は別の高齢者から、「あんたんとこのお弁当、また魚?」とクレームを入れられたそう。中村はやっぱり「あんた肉食えねえだろ、歯がないんだから!」と失礼なツッコミ。これも大ウケしたという。
そのほか、「あんた芸人やめな」「私の見ている番組に出ない」と言われたことも。ところが、おばあさんが見ている番組は「大岡越前」の再放送。中村は「再放送にどうやって出るんだよ!」と返し、また大ウケした。
こうしたエピソードを高齢者施設で漫談にすると、施設の高齢者たちは涙を流すほど笑ってくれるという。「今高齢者の方たちは、コロナ禍の中、笑いを欲しています」「ツッコミの1ページ目『なんでだよ!』から始めてみてください」と訴え、高齢者にとって本当に良いコミュニケーションについて持論を披露していた。