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 5月8日に最終回を迎えたABEMAの恋愛番組『彼とオオカミちゃんには騙されない』(以下『彼オオカミ』)。モデルで女優の新井舞良(マイラ)と俳優の高橋聖那(せいな)が、紆余曲折の末に恋を実らせた。

【動画】マイラ&せいな、初めての出会い

 せいなは中間告白でマイラに想いを伝えたが、その時、マイラはまだ松本怜生(レオ)に気持ちが残っていた。ショックを受けながらも、せいなはすぐさま気持ちを持ち直し、2人きりで会える「月LINE」を送信し「想い続ける」ことを明言。その後、レオへの想いに区切りがついたマイラは、せいなの一途さに惹かれ「月LINE」で呼び出し「今はせいなのことが好きです」と逆告白する場面も。マイラの心変わりに“オオカミちゃん”疑惑が男子の中でもささやかれていたが、最終回では見事2人揃ってハッピーエンドを迎えた。

 マイラとせいらは、今回の『彼オオカミ』メンバーの中では比較的静かに感情をあたためていった2人。それゆえ“オオカミちゃん”“彼”だと多くの視聴者から疑われていたことも。そんな2人に、改めて番組での出来事を振り返ってもらった。

マイラ&せいなが抱えていた“人を好きになれるのかな”という気持ち

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――番組に出演するまで不安に思っていたことはありましたか?

せいな: 自分が恋愛しているところを、視聴者の方に見られるというのは、不安というよりもどう見られるかが興味深いところでした。そんな中、1番不安に思っていたことは、自分が恋愛できるのかということでした。すぐには人を好きになれないタイプなので。

――そうなんですね。

せいな: 特に女性と話すのが苦手だったりもしたので、初日は「絶対に話す!」と気合いを入れて臨んでいきました。あんまり目を見られなかった記憶があります(笑)。

マイラ: そうなんだ! 全然そんな感じに見えなかったけど。私は女性と話すのに慣れている人が集まっているんだろうなと思っていて、せいなもパッと見そんな感じだと思ってた(笑)。

――マイラさんは不安に思っていたことはあったのでしょうか? 

マイラ: 私も“オオカミが始まるぞ〜”とドキドキしていました。どんなことが起きるのか、誰がいるのかもわからない状態で、“オオカミ”という世界に飛び込み、4か月を過ごさなくてはいけないというドキドキはすっごくありました。

せいな: それは本当にわかる。

マイラ: さっきせいなが言っていたように、私も“人を好きになれるのかな”って気持ちもあったし、一方で“好きな人に出会えたらいいな”という思いもありました。7対3で不安な気持ちが勝っていましたね。

――そんな中で自分の緊張がほぐれた要素は何だったのでしょうか?

マイラ: 私は、それが完全にせいなという存在だったんです。最初はやっぱりどこか構えていたというか、いろいろ不安に思いながら、現場に向かっていたんですけど、せいなと過ごす時間が増えるにつれて、積極的なせいなの存在のおかげでほぐれていった気がします。

せいな: それはうれしいな。

マイラ: 女性メンバーだけでなく、男性とも仲良くならないと、みんなで思い出は作れないからね。そういうきっかけとなる存在がせいなでしたね。

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――せいなさんがマイラさんを意識した瞬間は?

せいな: たくさんありますよ。でも、それこそマイラが僕に「月LINE」を使ってくれて、初めて耳元で「好き」って言ってくれた時はうれしかったですね。あれはかわいかった…!

マイラ: あははは(笑)。

せいな: あの瞬間は映像を見てもらえればわかると思うんですけど、ガチデレなので。でもあんなことを耳元で言われたら、それはずるいですよ。僕じゃなくても、全男性がああなります(笑)。

マイラ&せいな、互いの存在に感謝『彼とオオカミちゃんには騙されない』を振り返る
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――一方のマイラさんがせいなさんを意識した瞬間は?

マイラ: 包容力があるところには早くから惹かれていました。それと、第1話のスケートのシーンでも“おもしろい人だな”とは思ったんですよ。まだそこまで認識してない段階だったんですけど、せいなはスケートが全然滑れなくて、小鹿みたいになっていたんです(笑)。

せいな: 全部カットされていたんですけど、僕はあの中で1番滑れてないんですよね。本当に“切られて良かったな〜”と思いました(笑)。

マイラ: 私は北海道出身で、滑れるので、そんな姿を見て「かわいい〜」って思ってました。

せいな: 助けてもらった記憶ありますもん。横で手を繋いでもらってね。

せいな「だからこそ“彼”だって疑われたんだと思う」マイラ「私も“オオカミちゃん疑惑”があった」

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――中間告白はレオさんに想いを伝え、その後、徐々にせいなさんに惹かれていったマイラさんでしたが、その気持ちが確信に変わった瞬間は覚えていますか?

マイラ: やっぱり第5話で行ったキックボクシングデートの時ですね。あの日がすっごく楽しくて。

――『オオカミ』シリーズのデートとしては珍しいですよね。

マイラ: 確かに(笑)。たまたま共通の趣味がキックボクシングだったんですけど、せいなはミットを使った受けだけじゃなく、グローブでの受けができるんです。

せいな: トレーナーもやっていたので、グローブだけで直接受けることもできるんです。

マイラ: それが珍しくて、やっている身からするとめっちゃテンションが上がるんです!“それ出来るの…!?”と思って。だからこそ、思いっきりできて、私が飽きるまで付き合ってくれて、本当に楽しかったんです。

せいな: ちなみに僕はあの時、酸欠状態になりかけていたので“ちょっと休ませてくれ!”って感じでしたね(笑)。

マイラ: でも私は「足りない、足りない」とのってきちゃって(笑)。ずっと「パンチ受けてよ」ってお願いしていました。せいなには「疲れた」って言われると思ったけど、全部優しく受け止めてくれて、私ばっか楽しんで、せいなが楽しんでるか不安だったんですけど、私の要望に全部応えてくれました。

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――そんな印象的なデートもありましたが、恋愛している自分の姿を見て発見したことはありますか?

せいな: 自分は結構強がりだなと思いました。男性メンバーに「マイラと〇〇(別の男子メンバー)が喋ってるよ」って耳打ちされても「別に何も思わないよ」と返しちゃう自分がいたんです。でも実は、誰よりも早くそのことに気付いてはいて…素直になれなかったというか。

マイラ: だからこそ、視聴者の方にも“せいなってそういう性格なんだ”って伝わってた気がするよね。クールというか。

せいな: そうなんだよ。だからこそ“彼”だって疑われたんだと思う。コメント欄とかDMとかでもそういう意見はありました。

マイラ: 私も“マイラちゃんって何考えているのかわからない”ってよく言われました。“オオカミちゃん疑惑”もあったし。私、そんなに感情がないように見えるのかなって不安になったりもしたんですけど、「月LINE」デートでせいなから「これからもマイラしか見れない」と言われてた時、私めっちゃニヤけてるんですよ(笑)。だから自分的にはわかりやすいと思ったんですけど…私ってわかりやすいよね? 

せいな: 僕からするとめっちゃわかりやすいんですよ。1番わかりやすいと思うけどね。

マイラ: だよね(笑) 顔に出ていると思う。

――でもそれはマイラさんがせいなさんに心を開いている証なのかもしれませんね。

マイラ: ああ、そうかも…! せいなといるときは顔に出ているけれど、ほかのときはわりとポーカーフェイスになってしまっていたのかもしれないですね。それに今、気付きました!

――せいなさん一瞬ニヤッとしてうれしそうでしたね。

せいな: やめてください(笑)。

マイラ: ふふ(笑)。恋愛すると心を開くタイプなのかもしれないです。

マイラ「色んな感情を経験した4か月でした」せいな「メンバーみんなをリスペクトしている」

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――お互い最初に抱いた印象と、「オオカミ」を通じてその印象が変化したところはありますか?

せいな: マイラのことは知っていくうちにどんどん内面の面白さに気付きました。不思議な部分が多いんですよ。そういう意味では興味が尽きなかったですね。

――“こんなにパンチを打ってくるのかこの子は”みたいな?

マイラ: ふははは(笑)。

――マイラさんは?

マイラ: 最初と今の印象は全然違う気がします。顔つきも変わったと思います。

せいな: 最初は正直ストレスもありましたね。みんなに気を使っていたし。

マイラ: でも回を追うごとにカッコよくなっていくのは、実際に会っていても感じたし、放送を見ていてもそう思いました。

――どういう心境の変化があったのでしょうか?

せいな: 最初は本当に“人を好きになれない”と思っていて、だったら“彼”になっちゃおうというスタンスだったんです。そのために、最初の1か月はオオカミちゃん探しをしていたんです。“見つけたら騙されにいこう”と思っていて。恋愛できない自分が本当に嫌でした。でもいつしかマイラを勝手に目で追うようになっていきましたね。

――マイラさんの存在があったことで、せいなさんにも心の変化が生まれたわけですね。

せいな: 本当にそうですね。マイラという存在があったからこそだと思います。

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――では最後に番組に出演して自分が成長できたと感じたところを教えてください。

マイラ: 私は18歳で上京してからは、年上の人に囲まれて過ごすことが多くて、仕事で関わる人もマネージャーさんも年上で、そんな中『彼オオカミ』で同年代の人たちとの関わる時間は本当に刺激的でした。メンバーの中で、自分が初めてお姉さん的な役割をする機会もあって、それこそゆな、ユナヤ(YUNA)とかユリホ(大峰ユリホ)も年下なので、“よしよししたくなる”感じというか。ショーン(Sean)、ゆうき(櫻井佑樹)、SASUKEも年下だから『彼オオカミ』が終わった時「本当に頑張ったね〜」という感情になりました。

――そういう気持ちになることは今までなかったということ?

マイラ: あまりなかったです。兄弟もお兄ちゃんなので、今まで母性本能のようなものがくすぐられるというような経験は初めてしたかもしれないです。

――でも振り返るとスケートの時からそういう感情があったわけですよね。

せいな: 確かに、面倒見てもらいました(笑)。

マイラ: 『彼オオカミ』を通して、初めて生まれた気持ちがものすごくたくさんあったので、自分でも驚くことが多かったです。

せいな: 僕もこれまでのお仕事で歳下や同世代の人と関わることが少なかったんです。そんな中、今回の『彼オオカミ』のメンバーはそれぞれ職業も違って、でもお互い違うことをやっていても尊敬できる部分がありました。自分のこれからのモチベーションにも繋がりましたし、年下がこんなに頑張ってるんだから負けていられないなというか。すごく刺激をもらいました。SASUKEなんて18歳でいろんな方に楽曲提供したりしているじゃないですか。あの年齢でできることじゃないよって思うんです。

――ものすごく落ち着いていましたしね。

マイラ: 精神年齢80歳くらいに感じてましたもん(笑)。

せいな: 本当にそう(笑)。おじいちゃんみたいに達観していた。でも2人で喋っている時は18歳だなと感じる瞬間もあって。そういう部分は安心しましたね。

――『彼オオカミ』メンバーはすごく仲良さそうでしたよね。

マイラ: 仲良いです。

せいな: 本当に。メンバーみんなをリスペクトしています。

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 『彼とオオカミちゃんには騙されない』はABEMAにて全話配信中。

テキスト・取材:中山洋平、撮影:You Ishii
 

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