坂上忍、京大名誉教授が語る南海トラフ大地震の予想に驚き「ホントなんですか?」対策訴求も
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 地震研究を行う京都大学名誉教授・地球科学者の鎌田浩毅氏と地震予知研究家の山村賢司氏が登場し、南海トラフ地震に関するデマ投稿に反論した。

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 5月25日(水)よる11時30分より、ABEMAにて坂上忍がMCを務める新番組『デマ投稿を許さない』が放送。同番組は坂上がSNSのタブーに斬り込み、議論の嵐を呼ぶ禁断のトークバラエティ。どれがデマでどれが真実なのか分からない、有名人の噂話がネットに蔓延る昨今。毎回異なるゲストが抱えるデマ投稿に坂上がNOを突きつけ、視聴者の代表として、その真実に迫る。そして「真実を言っても炎上するだけ」「本当のことを言う場所がなかった」というゲストの胸の内を、公平な立場から解き明かしていく。企画・構成は鈴木おさむ氏。

 今回ゲストで登場したのは地震に関する研究をしている2名。京都大学名誉教授・地球科学者の鎌田浩毅氏と地震予知研究家の山村賢司氏だ。鎌田氏は京都大学で24年間地震を研究。2021年定年退職を迎えたそうで「もう(今は)フリーです。だから今日はなんでも話します」と宣言した。一方の山村氏は三重県伊勢市で地震予測研究をしているそうで、全国主要な5か所に専門の観測機を置き日々観測データをとり地震の予測をしているという。「都市伝説とは違うんですよね?」と尋ねる坂上に「違います」と力強く答える山村氏。実際に観測機で地下から日々発生するノイズを観測し、地震発生の予測研究をしていると話した。

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 最初に取り上げたのは『実は南海トラフは日頃から地震を警戒させるための嘘』なのではないかという投稿。この投稿に対し鎌田氏は「嘘ならいいんですけどね。実は本当なんですよ」と、残念そうに明かした。鎌田氏は『2035年±5年理論』という持論を持っているそうで、2030年~2040年の間に南海トラフ一帯で大地震が起きると予測。坂上は「8年後~18年の間に?」「ホントなんですかそれ!?」と驚いていた。

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 さらに南海トラフが発生すると3.11(東日本大震災)の10倍の被害が出ると言われているそうで「3.11の10倍ってなったら、もうマグニチュードとか…」と言葉を詰まらせる坂上。鎌田氏は「もう(想定規模は)わかってて、マグニチュード9.1なんですね」と明かした。東日本大震災よりも少し大きい同規模の地震が起こると予測されている南海トラフ地震。被災地域が東京から宮崎という西日本全域にわたるため被災地の人口が多く、約2万人の死者を出した東日本大震災を大きく上回る32万人の被害者が出るのではないかと内閣府がシミュレーションしてデータとして公表しているそうだ。

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 また鎌田氏の研究では南海地震の発生年と地震によって地面が隆起した量を比較し、一度大きく隆起した地盤は約100年かけてゆっくり戻り地震でまた隆起するということを繰り返していると分析。地震学は想定外の要素を多く含む複雑系のため数値化できず何月何日と断定することはできないが、前回の隆起量から約90年後の2035年前後に地震が発生するのではないかと予測した。

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 耳を塞ぎたくなるような話が続いたが「今から準備をしたら(被害は)8割減らせる」と話す鎌田氏。想定被害者数32万人も、被害総額220兆円もこれから我々の準備次第で8割減らせるので「デマ投稿だろうがなんだろうが、感心を持って欲しい」と熱弁。住んでいる地域のハザードマップを確認すること、防災グッズなどの準備をし、巨大地震への備えをしてほしいと強く訴えていた。

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