首都直下地震の可能性は?専門家「明日かもしれないし50年後かも」備えを訴え
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 京都大学名誉教授・地球科学者の鎌田浩毅氏と地震予知研究家の山村賢司氏がゲストとして登場し、首都直下地震などについて見識を述べた。

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 5月25日(水)よる11時30分より、ABEMAにて坂上忍がMCを務める新番組『デマ投稿を許さない』が放送。同番組は坂上がSNSのタブーに斬り込み、議論の嵐を呼ぶ禁断のトークバラエティ。どれがデマでどれが真実なのか分からない、有名人の噂話がネットに蔓延る昨今。毎回異なるゲストが抱えるデマ投稿に坂上がNOを突きつけ、視聴者の代表として、その真実に迫る。そして「真実を言っても炎上するだけ」「本当のことを言う場所がなかった」というゲストの胸の内を、公平な立場から解き明かしていく。企画・構成は鈴木おさむ氏。

 スタジオの話題は首都直下地震について。太平洋プレートとユーラシアプレートという2つのプレートの間にある日本列島。太平洋プレートの沈み込みは早く、それが跳ねることで起こったのが東日本大震災だという。プレートの地震は中でも境目でも地下10kmのところでも起こり、現在それらの全てが活動的になっていることが問題視されているそうだ。

 「東日本大震災は終わってない」と話す鎌田氏は、東日本大震災の地震活動が終わるのは30年以上、すなわちあと20年は地震が起きる可能性があると話す。そして首都直下地震に関して、現在大きな反応は出ていないが「過去3年ほど10月~5月まで非常に大きな反応が出ていた」と話す山村氏。その反応が「去年から今年にかけてパタッと止まった」と明かし、鎌田氏も「止まるって怖いですよね」と山村氏と頷き合いながら「止まるとエネルギーため込んでてまた起こるっていうこともあるんですよ」と話した。

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 首都直下地震と南海トラフ地震どちらが先にきそうかという質問には「南海トラフは100年おきできちっと決まってるわけ。首都直下はいつ起きてもおかしくない。ということは明日かもしれないし、50年後かもしれない」と答える鎌田氏。また、首都直下地震は地震の起きる場所が19か所もあり、そのうちのどれが起こっても大被害が発生するそうだ。さらに首都直下地震では被災者全体の8割が火災で亡くなるのではないかといわれているそうで、東京は木造住宅が密集している場所が多く一度火災が起きると止まらなくなると解説する鎌田氏。それが火災旋風(火事の竜巻)になって被害が大きくなる可能性があると危惧した。

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 一連の話を聞いて「どうしたらいいんだろう」とうなだれる坂上。鈴木おさむ氏が日本で地震被害の少ない安全な場所はあるのか質問すると、鎌田は「ありません」と断言。日本には将来も活動しうる地下の硬い岩の割れ目“活断層”が2千以上もあるため「日本中地震が起きない所はない」と言い切った。その中でも比較的リスクが低い所はあるのかと坂上が食い下がると、それは「人が少ない所」だと明かす鎌田氏。やはり人口密度が高い場合、低い場所に比べリスクが10倍以上になるそうだ。

 さらに、津波発生の可能性などを話す中で南海トラフ地震が発生すると2mの津波が東京湾に来ると予測する鎌田氏。「東京って津波関係ないんじゃなくて。やっぱり津波の準備はしておかないといけないってことなんですよね」と注意喚起を行った。地震や津波が来るかもしれないと思って準備をすることで、防げる被害は多くあると話す鎌田氏と山村氏。住んでいる地域のハザードマップを確認したり、防災グッズなどの準備をして、巨大地震への備えを訴えていた。

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