5月21日、22日の2日間に渡って大型野外ロックフェスティバル「TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2022」(以下「メトロック2022」)の東京公演が開催された。東京公演2日間の模様やアーティストの舞台裏でのトークがABEMAで無料独占生中継され、公演前日の特別番組を含めて3日間の総視聴数が300万を突破。「#メトロック」や出演アーティスト名などの関連ワードも多数Twitterトレンド入りするなど、多くの反響を呼んだ。
【動画】TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2022
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、3年ぶりの有観客開催となったメトロック2022。2013年の初開催から記念すべき10周年を、Creepy Nuts、BiSH、ヤバイTシャツ屋さんなど豪華アーティストらとともに迎えた。
■キュウソネコカミで幕開け、「今度は5人で帰ってきます!」の宣言
(C)岸田哲平
東京公演1日目の幕開けを担ったのは、キュウソネコカミ。3曲目の『ファントムヴァイブレーション』では、会場で声を出しての観覧ができないため、歓声ではなくクラップでのレスポンスを提案し、キュウソネコカミらしい盛り上げ方で、一体感を作り上げた。その後、ヤマサキは「3年ぶりのメトロックのオープニングに、キュウソを選んでくれて光栄です!」と思いのたけを叫ぶと、新曲『優勝』を披露した。
またキーボード&ボーカルのヨコタシンノスケは、体調不良によりライブ活動を一時休止しているベース・カワクボタクロウのことを思い浮かべながら「今度は5人で帰ってきます!今まで我慢してた分、今日は楽しんで帰ってくれよ!」とコメントした。
パフォーマンスの終盤で『ハッピーポンコツ』を演奏し終えると、即座にセットや機材がスタッフに撤収され始め、焦る様子を見せるメンバーたち。一方でヤマサキはステージの中央で白い全身タイツに着替え始め、恒例となっている「風車」のネタを披露。タイガーマスクも登場してジャイアントスイングで風車を再現し、シンボルとなる風車のもとで3年ぶりの有観客開催となったメトロック2022を盛り上げた。
■04 Limited Sazabysに「神セトリ」「優勝してる」の声多数
(C)岸田哲平
04 Limited Sazabysは、『swim』でパフォーマンスを開始。ボーカル・GENは「今年もこのステージに帰って来れたことを誇りに思います」と挨拶。「コロナになって、やっぱり何かが足りないと思いながら暮らしてました。この(生のライブの)熱狂の日々が、俺たちの居場所です」と語り、5曲目の『fade』を熱唱した。また、フェスなどではなかなか披露されない『milk』を入れたり、序盤から盛り上がる曲の連続だったセットリストに対し、SNSでは「神セトリ」との反響が多数寄せられた。
■SNSで話題を呼んだジグザグ(-真天地開闢集団-ジグザグ)が登場
(C)岡本麻衣
愚かな者に救いの手を”をコンセプトに活動する-真天地開闢集団-ジグザグがNEW BEAT SQUAREに登場。『きちゅねのよめいり』『ゴミはゴミ箱へ』や『Promise』など、一緒に楽しめる曲から格好良さがあふれる曲まで計6曲を披露した。現地の観客は、フィジカルディタンスを保つためのディスタンスシートのルールを守りながらも、一糸乱れぬ手の振りやヘッドバンディングで一体感を醸成した。
■Saucy Dogはメンバー間の恋バナ披露
(C)渡邉一生/写真は大阪公演の模様
特別トークに登場したSaucy Dogに、MCのサバンナ・高橋茂雄は「本当に格好良かった!生まれ変わったら石原くんになりたい!」と感動を伝えた。メンバー間同士の関係性について言及し、「最近メンバー3人でよく飲みに行く」というメンバーに「どんなこと話すの?」と興味津々で質問。ボーカル・石原慎也からは「恋バナとかしますよ」と意外な回答があった。ドラム・せとゆいかは「だから恋愛の曲だと、どの時のことか大体分かる」とメンバーとの仲の良さをアピールした。その後、5月15日に開催された大阪公演で披露した4曲の映像が特別に放送された。
■ヤバイTシャツ屋さん、フレデリックに「楽曲提供して」と懇願
(C)ハヤシマコ
東京公演2日目の幕開けを担ったのは、ヤバイTシャツ屋さんの3人。ライブ終了後には特別トークにも登場した。グランジ・遠山がドラムのもりもりもとに「見た目のイメージ変わりました?」と質問すると、もりやまは「あいみょんさんをイメージしました」と驚きの答えを明かした。ボーカルのこやまたくやは「30歳を目前に、ビジュアルで売っていきたいんで…(笑)」とバンドの今後の方向性を明かした。
また、公演2日目の幕開けを務めた感想を聞かれると、「朝一とは思えないくらいの盛り上がりでした」「メトロックをしっかり“沸かす”ことができましたね、若洲公園だけに」とコメント。交流のあるアーティストをについては「フレデリック」と回答し、「ガチで楽曲提供してください、と伝えて」と懇願する場面も。その後、5月14日に開催された大阪公演で披露した4曲の映像を特別に放送された。
■Creepy Nuts・DJ松永は「勝ちゲームでした」とご満悦、R-指定は地元・堺市に「ただいま!」と凱旋
(C)渡邉一生/写真は大阪公演の模様
ライブ後に特別トークに登場したCreepy Nuts。R-指定は「めちゃくちゃ暑かったです。みんなで日差しの下で飛び跳ねるのが久々で、爽快感がありました」とコメント。一方でDJ松永は「準備の段階で会場の奥まで人がパンパンだったので、今日は勝ちゲームだなと思いました(笑)」と冗談交じりに思いを伝えると、R-指定は「同じグループを思われるの嫌かも…(笑)」と言い笑いを誘った。
5月15日に開催された大阪公演で披露した全7曲の映像も特別に放送。会場である大阪府堺市の出身のR-指定が「ただいま!」と叫びステージがスタートした。新曲『2way nice guy』では、DJ松永の華麗なルーティーンに対し、「俺の地元やから、いつもより多く回っております!」とR-指定が煽る場面も。コロナ禍でフェスなどのイベントがなかなか開催できなかったことを振り返り、「この2年間、頑張ったスタッフさん、お客さん、皆さんに拍手を」と多くの辛抱や努力を労いの言葉をかけた。
■BiSHは初のメトロックステージに気合十分
(C)岸田哲平
2019年に開催されたメトロックの番外編となる「METROCK ZERO」に出演後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2年連続で開催断念となったため、出演できなかったBiSH。初めて立つメトロックのステージに、ハシヤスメ・アツコは「やっと出られました、嬉しい!」と喜びの表情を見せた。
メンバーのリンリンが「灼熱の太陽より盛り上がっていこうぜ!」と叫びながら始まったステージの1曲目は『GiANT KiLLERS』。観客は、拳を高く上げて一体感のある雰囲気で会場を包み込んだ。
その後、特別トークにもメンバー全員で出演。ライブを振り返ったアイナ・ジ・エンドは「ずっと出たかったメトロックで、会場の後ろのほうまで振付を踊ってくれている光景が嬉しかったです」とコメント。また、2023年での解散を発表していることにも話が及ぶと、セントチヒロ・チッチは「毎回のステージが大切なので、みんなで噛みしめながらやってます」と語った。
■大トリを飾ったサカナクションの幻想的なステージも
(C)岸田哲平
5月14日の大阪公演から始まった「メトロック2022」の4日間の大トリのステージを飾ったのは、サカナクション。日が暮れた暗闇のステージに、ヘッドフォンを付けたメンバーらの影が映し出され、1曲目に『ミュージック』のイントロが流れ始めると、会場の熱気はさらに高まり、会場の観客たちも手を挙げて一体感で包まれた。8曲目に披露した『新宝島』では、夜のステージならではの幻想的な演出が繰り広げられるなど、圧巻のパフォーマンスで「メトロック2022」の4日間を締めくくった。
■概要
メトロック2022
MC:高橋茂雄(サバンナ)、遠山大輔(グランジ)、並木万里菜(テレビ朝日アナウンサー)
出演アーティスト(50音順):
雨のパレード / 打首獄門同好会 / Ochunism / キュウソネコカミ / Creepy Nuts / KOTORI / kobore / Saucy Dog / サカナクション / SHE'S / ジェニーハイ / THE ORAL CIGARETTES / SHISHAMO / -真天地開闢集団-ジグザグ / 須田景凪 / 東京スカパラダイスオーケストラ / ニガミ17才 / Novelbright / バックドロップシンデレラ / 羊文学 / BiSH / 04 Limited Sazabys / フレデリック / マカロニえんぴつ / ヤバイTシャツ屋さん / yama / ユアネス / 緑黄色社会 / WANIMA
番組URL:https://abema.tv/video/title/289-29
メトロック2022 出演アーティストと一緒に生放送SP
MC:遠山大輔(グランジ)
ゲスト(50音順):GEN(04 Limited Sazabys)、福永浩平(雨のパレード)、三原健司(フレデリック)
番組URL:https://abema.tv/channels/special-plus/slots/9y3u89DnouuQZd