お笑いコンビ・さらば青春の光の森田哲矢と東ブクロが、松竹芸能を退所するに至った経緯を明かした。
アンタッチャブルとサンドウィッチマンがMCを務める、テレビ朝日系のバラエティ番組『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』のABEMAオリジナル版が、5月30日から配信を開始した。本番組は、開局6周年を迎えたABEMAとテレビ朝日の人気番組がタッグを組む「テレ朝×ABEMA人気バラエティ・FIFAワールドカップ64・音楽フェスでつなぐ2WEEKS」の一環として配信されたもの。今回、ゲストに迎えたのは、さらば青春の光の森田哲矢と東ブクロ。彼らの波乱万丈な芸人人生を、関係者たちの証言をもとに振り返り、ブレイクの真相を深掘りする企画が行われた。
2008年にコンビを結成し、さらば青春の光としてスタートを切った、森田と東ブクロ。関西を拠点にすぐさま頭角を現し、さまざまな賞レースで好成績を収めた。そして、結成からわずか4年の2012年。さらば青春の光は、「キングオブコント」で初の決勝進出、準優勝という快挙を成し遂げた。「ようやく自分の人生何とかなるかも」。森田の心に、希望の光が差し込んだ。相方の東ブクロも、売れることを確信したという。
しかし、現実はそう甘くはなかった。思うように仕事は増えず、生活は楽にならぬまま。森田は「キングオブコント準優勝の翌月の給料が8000円だった」と、当時のギャラ事情を率直に明かした。準優勝の喜びが大きかった分、8000円という給与の低さに大きなショックを受けた東ブクロは、SNSで不満をつぶやいてしまう。東ブクロは「当時は調子に乗っていましたね」と反省しながらも、「テレビでちょっとだけ有名になって、次見たら8000円。飯食われへんってなって、ここからこのタレントどうしていく?みたいになってもうたんですよ」と弁明。森田は「『俺はこの給料明細を養成所の壁に貼りに行く』って言って(笑)」と、当時の東ブクロの暴走ぶりを語った。
こうして森田と東ブクロは、2013年に松竹芸能を退所。ここから、どん底の日々に突入していく。後に東ブクロの女性スキャンダルが発覚し、世間を騒がせることになるが、事務所を退所し独立したことも、仕事が減る一因になっていたようだ。森田は「事務所と揉めた生意気な奴らというレッテルを貼られ、ライブにも呼ばれず途方に暮れていた」と当時の苦悩を吐露していた。