元ヤンのバッドボーイズ清人が不良をきっぱりやめようと感じた理由を語り、現役ヤンキーへ熱いメッセージを贈った。
6月1日、テレビ朝日とABEMAが共同制作する「“ネオバズ”水曜日『2分59秒』」#34が放送。「人間の集中力は3分しか持たない」という仮説のもと、各界のスピーカーが制限時間2分59秒内でスピーチを展開した。MCは千原ジュニア、日向坂46・佐々木久美。
今回は元ヤンキーのスピーカー4人が集結。清人は「おそらく日本一優しいヤンキーです」というタイトルでスピーチを披露した。
清人は「生まれた時からお母さんがいなくて、目の不自由なおばあちゃんに育てられたんですけど、家事とかおばあちゃんの世話で小学生の時から忙しかった」「(暴走族の集会を)『ゴミ出しあるから抜けるね』と改造バイクでゴミ出しに行った」とスピーチ。仲間もいつも「ゴミ出しの日じゃないか?」と声をかけてくれたという。
盗んだ部品でバイクを改造するのがヤンキー界では当たり前だったそうだが、窃盗が嫌だった清人は「バイトをしてお金を貯めて」と社会のルールを遵守。「免許も取って」「赤信号で停まって」など品行方正そのものだった。しかも、ヤンキー時代に人を殴ったことも殴られたこともないそう。周りの仲間は清人を「奇跡のヤンキー」と呼んだ。
清人は「なんできっぱりヤンキーをやめたかというと、おばあちゃんの笑顔が結局、大事だなと気づいた」と熱を込め、「不良って、喧嘩でのし上がっていく。闇社会で戦っていく。それって未来に不幸せしかないと思う」と力説。「だから僕はきっぱりやめて、シンプルな『笑わせる』というお笑い芸人の道を選びました」と今の自分の原点を語った。
最後に清人は現役ヤンキーに向け、「ゴールが笑顔に、幸せになれるものを見つけて走って」「大事な人が少しでも悲しむのはカッコ悪いこと」と訴えた。
スピーチを聞き終えたジュニアは深くうなずき、「我々は昔から清人の話聞いているけども、本当に優しい」と人柄に太鼓判を押していた。