乃木坂46・賀喜遥香の1stソロ写真集「まっさら」（新潮社刊）が、6月7日に発売される。4期生メンバーがソロ写真集をリリースするのは本作が初めて。
「まっさら」は、沖縄・宮古島と東京を舞台に撮影された。初版16万部は坂道グループのソロ1st写真集としては史上最多で、先行公開された砂浜で見せるあどけない表情や、初の水着カットなどが大きな話題を呼び、発売前重版も決定している。「私のやりたかったことが全部詰まっています」と笑顔で明かす賀喜に、写真集発売に際しての思いなどを聞いた。
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■たくさんの願いを叶えてもらって、本当に幸せでした
「まっさら」では爽やかな制服ショットをはじめ、水着やランジェリーカット、背中が大きく開いた真紅のロングドレスを着ての“ドキッ”とするような表情など、さまざまな賀喜の姿を楽しむことができる。「撮影したのは20歳になってからすぐで、大人への第一歩を踏み出した頃。私の成長も感じられると思うし、子供から大人になっていく瞬間を切り取って、こうして写真集として残せるのは本当にうれしいです」と微笑む。
賀喜のリクエストをもとに、“東洋で一番美しい砂浜”と称される与那覇前浜ビーチで撮影を行った。大阪で生まれ、宇都宮で育った賀喜は「あんまり遊びに行くことはなかったんですけど、海には憧れがありました（笑）。“綺麗な海で撮影したいです”と希望を伝えたところ、“宮古島はどうですか？”と仰っていただいて、念願が叶いました」と明かした。
写真集発売に際し「この写真集を見れば私、賀喜遥香がわかる、という作りになっています」という宣伝文句も。その中でも賀喜が選ぶ“これぞ賀喜遥香”だというお気に入りの1枚は？
「黄色い壁の前で撮影した写真があるんですが、ふざけたポーズをしている私の隣に、海に行った思い出としてクジラのイラストを挿れました。私の素の部分も見れつつ、大好きな絵も組み込まれているので、この一枚はすごく私っぽいなって思います」。
初めての写真集は手探りながらも、積極的に“自分のやりたいこと”をスタッフに伝えた。「猫と一緒に写真を撮りたいとか、お花に囲まれた写真を撮りたいとか、白いワンピースを着たいなど、いろいろリクエストさせてもらいました。たくさんの願いを叶えてもらって、本当に幸せでした。私のやりたかったことが全部詰まっています」と笑顔を見せた。
■水着に対する憧れがあった
初めての水着・ランジェリーカットにも挑戦した。「水着に対する憧れがあったので、そんなに緊張はしなかったです。綺麗な海が見られたことがうれしくて、楽しい気持ちで撮影することができました」と明かす。
身長166cmで元々スタイル抜群の賀喜だが、撮影前にトレーニングなどは行ったのだろうか？ 「自分を追い詰めない程度に筋トレしたり、外に歩きに行ったりはしてました。日頃からそんなにトレーニングしているわけじゃないけど、少しプラスして頑張った感じです。とにかく楽しいのが一番だなと思っていましたね」。
「現地ではサーターアンダギーやソーキそばなんかを食べました。お土産も買えたし、充実した気持ちで東京に帰ることができましたね。食べたものは全部美味しかったです」。
そんな中で“一番美味しかったもの”には、落花生を使った郷土料理「ジーマーミー豆腐」をあげた。「実は沖縄に行ってジーマーミー豆腐の存在を知ったんです。東京に帰ってきたら、意外とスーパーで売られていることに気づいて、よく買うようになりました」。写真集の撮影を通じて、食事の選択肢が広がったようだ。
2018年8月に「坂道合同オーディション」に合格し、乃木坂46に加入した賀喜。以降、トップアイドルとして忙しい毎日を過ごす中で、訪れた沖縄の自然は癒しの時間をもたらしてくれたという。
「コテージのようなところに泊まったんですけど“夜も写真を撮ろう”となって、夜空をバックに撮影していただきました。東京に住んでいると、あんまり夜空を見上げることはないんですけど、きれいな星空の下で、まったりとした時間を過ごせたのはめちゃくちゃ幸せでした。それだけで行って良かったと思えましたね」と振り返った。
■さくちゃんは言葉で語らないタイプ（笑）
写真集の先行カットは多くの先輩メンバーからリアクションがあったという。キャプテンの秋元真夏、1期生の齋藤飛鳥、副キャプテンの梅澤美波などから「かわいいね」「早く全部見たいな！」と声を掛けられたそうだ。
「先輩方が出された写真集が個人的に大好きで、とっても憧れていたので、そんな憧れの方々に言葉を掛けてもらえたのは、うれしいのと同時に、見てもらうのがドキドキでした」。
乃木坂46を目指すきっかけとなった憧れの先輩・3期生の山下美月には特別な言葉を送った。「私から”見てください”って言いました。なので、1番最初に写真集をお渡ししたいなって思います。美月さんにも公開された写真を見て“素敵だね”って言ってもらえて、うれしかったですね」と明かした。
4期生で初めての写真集。最初は「初めてが私か…」と戸惑ったという。「そもそも写真集を出せると思っていませんでしたし、“これは責任重大だぞ…”と感じました。でもみんなからは撮影に行く前『頑張ってね。楽しんできてね』と言ってもらいました。うれしかったです」。
先行カットの海をバックにした写真を見て同期の早川聖来から「青春感が良いね。爽やかですごく好き」とリアクションがあったという。「写真集を出すとこうやって褒めてもらえることがあるんだと知れて、うれしかったです。さくちゃん（遠藤さくら）から感想ですか？ さくちゃんはあんまり言葉で語らないタイプなんです（笑）。『早く見たいな』とは言ってくれました」と笑った。
秋元康は帯コメントに「こんなに美しい白を見たことがない。彼女の心は、まっさらだ」と綴った。賀喜は「お忙しい秋元先生が、私のために考えてくださったと思うと、本当にありがたいですね。これからもこの言葉を大事にしていきたいです」と感謝した。
持ち前の輝くスマイルに優しい性格。仲間思いで、同期からは“頼りになる存在”と絶大なる信頼を寄せられる。そんな賀喜に、この言葉はピッタリだと思うが…。「本当ですか（笑）？ うれしいです。これからも“まっさら”な心でありたいですね」と微笑んだ。
■「絶対に味方だよ」って言ってもらえると、私も“いろんなことに挑戦したい”と思える
5月14、15日には神奈川・日産スタジアムで乃木坂46のワンマンライブ「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」が開催された。10周年という節目の年を祝う“バスラ“は、2日間の公演で約14万人のファンを動員。そんなビッグイベントの中で、賀喜は自身の成長を実感したという。
「7万人の前に立ったら、絶対に緊張すると思っていたんです。けど、意外と緊張しませんでした。むしろライブ前の不安を、楽しい気持ちに変えることができました。今まではとにかく緊張していたんですけど、ステージに立つ上で、またひとつ成長できたと感じました」。
10周年を祝うライブには、OGメンバーも登場。生駒里奈、白石麻衣、西野七瀬など、乃木坂46の歴史を創ってきた面々がサプライズでステージに上がった。賀喜自身も「憧れの気持ちがまた大きくなりました」と振り返る。
「卒業された先輩がパフォーマンスしている時、涙を流している現役メンバーが多くて、それは強く印象に残っています。ファンの方にとっても貴重な機会だったと思いますけど、私たちにとっても宝物のような時間でした。こういう気持ちを持ったメンバーと一緒に、今の乃木坂46を作れていることはすごく幸せなことなんだなと改めて思いましたね」。
今年2月には初めての後輩となる5期生が加入した。先輩になった実感は？ 「5期生の子たちがやっている事を私たちもやってきました。“頑張ってるな”とか“懐かしいな”と思うことで、月日が経ったことを実感します。私も先輩として後輩が頑張れる一つの力になっていけたらいいなって思います」と明かした。
冠番組「乃木坂工事中」（テレビ東京）の「5期生 PR大作戦」「29thシングルヒット祈願」では、井上和と多くの時間を共にした。「和ちゃんは本当にいい子。何事も頑張っているし、すごく考え方もしっかりしています。人前に立つ上での心構えもちゃんとしてるので“すごいな”と思いますね。和ちゃんだけでなく、5期生みんなたくましいなって思います。かっこいいですね」。
イラストが得意な井上、そして美大進学を目指している池田瑛紗も加入した。今後、特技のイラストを絡めたコラボも期待できるが…。「そうですね。そういうこともこれから一緒にできたらなって思います」と明かした。
「バスラ」ではファンに支えられていることを改めて実感した。「皆さんがいなかったら、私は乃木坂46のステージに立ってられないと思うくらい、大切な存在だといつも感じています」と話す。
「乃木坂46もファンの方々の存在があるからこその10年間だと思いますし、こうして私が写真集を出せるのも、皆さんが応援してくださるから。『絶対に味方だよ』って言ってもらえると、私も“いろんなことに挑戦したい”と思えます。写真集を出すことで少しでもみなさんに喜んでもらえたらうれしいですね」。
画面の前でキラキラと輝く山下に憧れ、乃木坂46のメンバーになることを目指した。「私の存在が乃木坂を知るきっかけになったらという思いは強いです。この写真集がそういう役割になったらうれしいですね。元々知ってくださっている方も新しい一面を知れると思うし、初めて見る方もどういう子なのかがわかると思うので、多くの方の手に届くと良いですね」と力を込めた。
最後に乃木坂46写真集恒例の自己採点をリクエストした。オーディションエントリーナンバー18、8月8日生まれ、出席番号だいたい8番の“8に愛された女”は「888点満点です！」と、とびきりの笑顔を見せた。（取材・テキスト：中山洋平）
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