受験を控えた高校3年生たちの恋や成績の悩みをリアルに描く学園ドラマ『言葉の温度』がABEMAで配信中。懸命な努力にもかかわらず、なかなか結果が出せずにもがく主人公と彼女をとりまく友人たちの物語は、高校時代を過ごしたことのあるすべての人の共感を呼ぶはずだ。
有名大学に進学した姉と常に比較され、自分に自信の持てないジナ(チン・ジヒ)。一方、親友のチャンソル(ナム・ユンス)は体育大学を目指し、成績優秀なユリ(カン・ミナ)はマイペースで受験の日に備えていた。そんな彼女を励ますため、インスタグラムに文章を上げてみたらどうかと提案するチャンソル。早速、その言葉に従ったジナは見知らぬ相手から届いた“いいね”を見て、それまでにない喜びを感じる。
様々な言葉に耳を傾け、その大切さや切実さについて綴った同名のベストセラーを19年にニューメディアコンテンツ賞のドラマ部門作品賞を受賞した話題作『ちょっと敏感でも大丈夫』を手掛けたキム・ギユンプロデューサーがドラマ化。元々はエッセーだった原作を高校生の日常に溶け込ませ、厳しい受験戦争の中で生きる10代を励ます作品を作り上げた。ウェブドラマとして配信後、熱い反応を受けてケーブルチャンネルでも放送されたことでも話題を集めた。
主人公のジナを演じているのは、子役時代に出演したシットコム『明日に向かってハイキック』で爆発的な人気を得たチン・ジヒ。大ヒットドラマ『ペントハウス』シリーズでも、エキセントリックな高校生役を見事に演じた彼女が、今作では一転して、平凡な高校生を繊細に見せた。その姿にはキムプロデューサーも「やはりプロだと思った。豊かな経験が感じられ、準備も完璧だった。NGもほとんど出なかった」と絶賛している。そんな彼女とは対照的に優等生で友人も多いユリ役は『A-TEEN 2』、『女神降臨』、『遠見には緑の春』に出演してきたカン・ミナ。悩みなどまったくなさそうな彼女だが、男子学生ガンウクが転校してきたことから、隠していた過去が明らかになっていく。
ジナの親友で、次第に恋心を感じ始めるチャンソル役は、モデル出身で人気時代劇『恋慕』にも出演したナム・ユンス。さらに、母親の厳しいプレッシャーに押しつぶされそうになるドユン役にキム・ソンヒョン、ユリと因縁のあるガンウクにチュ・オジンといったフレッシュなキャストが起用され、それぞれにタイプの違う魅力を発揮している。役の年齢に近く感性豊かな若い俳優たちの演技に注目してほしい。
「成績という名の“等級”で、私の人生は決まってしまうのか?」という切実な悩みを抱える高校生たち。そんな中でも芽生える恋や友情のストーリーから目が離せない。
『言葉の温度』はABEMAにて配信中(第3話までは無料配信中)
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テキスト:佐藤結