2011年から2019年まで放送されていた「BAZOOKA!!!」がABEMAで復活!6月4日より放送がスタートしている。「BAZOOKA!!!」は、「高校生RAP選手権」「地下クイズ王決定戦」「放送NG演芸」といった斬新な企画を届けてきた“社会派ドキュメントバラエティ”。バンド「ジェニーハイ」誕生のきっかけにもなった伝説的な番組だ。
本作で引き続きMCを務めるのが小籔千豊。野性爆弾・くっきー!、中嶋イッキュウ、水原希子、平本蓮らもスタジオを盛り上げる。番組の見どころや今後の展望など、小籔本人に話を聞いた。
同じスタッフが集結しての番組復活に喜び
――「BAZOOKA!!!」がいよいよ復活となります。情報解禁の際には「スタッフと仲良しで、すごく面白いと思っていた番組がもう一度出来るのは嬉しい」というコメントを寄せられていますね。
BSスカパー!から、ABEMAに変わっても、プロデューサーなどメインのスタッフは同じなんですよ。それも嬉しくて。そのスタッフたちとは、コロナ前にはよくご飯を食べていましたし、一年に一回シンガポールに旅行するのが恒例というほど親しかったので。
――本当に仲良し同士なのですね!
アホなスタッフが好き放題やっている感じが視聴者にウケていたんですけど、また「BAZOOKA!!!」ファンに楽しんでいただけることが本当に嬉しいです。
――これまで出演されていた中嶋イッキュウさんに加え、野生爆弾のくっきー!さんという「ジェニーハイ」メンバーが集まり、水原希子さん、平本蓮さんという新しいメンバーも追加になりましたね。
平本さんと水原さんが加わると聞いたとき、絶妙なキャスティングだなと思いました。平本さんは格闘家ということもあって、とっつきにくいのかな?と思っていた部分もあるのですが、“For The Team”感がありますし、この番組を観てもらったらイメージが変わるなと思います
水原さんもすごいモデル・女優さんで、僕とは全然違う生き方をしてきた方ですから、視点がグローバルというかすごく先進的だと思うんです。ぜひご自分の話なんかも色々して欲しいと思いますね。
――「高校生RAP選手権」は、ちゃんみな、BAD HOP、Red Eye、変態紳士クラブ、など、錚々たるアーティストを輩出していますね。ちゃんみなさんとはジェニーハイでもコラボしています。
本当すごいんですよ。気付いたら第一線で活躍されている方ばかりで。ちゃんみなちゃんとはこの番組で知り合って、お釈迦さんの誕生日パーティ(小籔さんが主催されている、4月8日のクラブイベント)に来てもらって、その後まさかジェニーハイで一緒に曲を出すことが出来るとは。素敵なご縁をたくさん頂いています。
――ジェニーハイも大型フェスへの出演、先日のアリーナライブなど大活躍ですね。ファンの方も改めて「BAZOOKA!!!がきっかけだったんだ」と驚かれるかもしれません。
総合演出の方が収録終わりに飲みに行く度に「バンド企画やりましょう!」って毎回言うんですよ。そりゃいいアイデアですけど、実際にやるのは大変ですよ、無理ちゃうかな、と僕は思っていました。でも、本気でやるならば、一流の方にお願いしたいと思っていたら、川谷絵音さんに、新垣隆さんに…。普通の人だったら、新垣さんにオファー出来ないですよ。恐れ多くて。そこが、やっぱここのスタッフ攻めまくってるなと思います。
YouTubeで出来ること、ポピュラーになっていることはやってほしくない
――今後「BAZOOKA!!!」でやってみたいことはありますか?
せっかく素敵なご縁がたくさんあるので、「BAZOOKA!!!フェス」やりたいですね。登場してくれた、関わってくれたアーティストさん集めたら、相当豪華になるんじゃないかなと。その合間に番組らしいコーナーも入れて。いつかやってみたいですね。
後は、もう「第17回高校生RAP選手権」の開催は決定しているのですが、年2回とか出来たらいいなと。後は、「地下クイズ王決定戦」をやって欲しい!という声が多かったので、あれもまたやりたいですね。
――以前の番組では、小籔さんが上祐史浩さんにお話を伺うなど、かなり攻めた企画も展開されていましたよね。
本当にこの番組はスタッフが“脳みそ”なので、僕はそこに座らせてもらって、言われたことをやらさせてもらっているだけなんですけどね。とても信頼しているスタッフについていっている感じです。
最近YouTubeを見ていると「あ、これBAZOOKA!!!っぽいな」と思うこともあって。僕が上祐さんに話を聞いたみたいに「誰かに話を聞きに行く」って、今はYouTubeの定番じゃないですか。「メキシコの麻薬王に会ってみた」とか、今では検索したらたくさん出てくると思うので。そっち方向、いわばポピュラーになっていることは「BAZOOKA!!!」にはしないで欲しいなと期待しています。
――おっしゃるとおり“攻めた企画”の先駆け的な番組ですよね。また、「誰も観た事の無い何か」を見せてくださるのだと楽しみにしています。
僕自身も、次何やるんやろうってすごく楽しみです。このメンバーで海外ロケにも行きたいですね。
キンコン西野と同じタイプに思われがちなんですけど…
――この番組が“ジャーナリズムバラエティ”であることにちなんで、小籔さんが最近気になっているニュースや出来事はありますか?
2022年の上半期は、引き続きのコロナ禍とウクライナ情勢に関して、皆さんと同じ様に辛く悲しい気持ちでいっぱいです。そして個人的には、阪神タイガースがシーズン最初にめちゃくちゃ負けたのは気になっています。もっと楽しい事……。あ、「見取り図」が売れていることはハッピーニュースですね。
――「見取り図」にはもともと注目されていたのですか?
M-1グランプリで「あたおか」ってネタを見て、すごく面白いなと思って自分から近付いていきました。盛山と一回か二回ご飯を食べに行って。最近はなかなか行けてないですけど、もう破竹の勢いで売れていますよね。以前の「BAZOOKA!!!」には千鳥に出てもらっていたので、ABEMA版では見取り図に変なロケ行ってほしいなあ。
――今注目している若手芸人はいらっしゃいますか?
劇場でたくさんの若手のネタを見れているわけじゃないのですが、「エルフ」の荒川ちゃんが好きですね。もっとネタ見たりしたいんですけど、つい『フォートナイト』をやってしまうんです。
――「フォートナイト下手くそおじさん」というYouTubeチャンネルをやられていますよね。
ドラムとフォートナイトの上達が今一番やらなきゃいけないこと、毎日やらなくてはいけないことなんです。本当に下手くそなんでね、申し訳ないんですけど。オンラインゲームは色々交流が出来る所も楽しくて、三代目J Soul BrothersのELLYさんとはゲームで仲よくなりました。
――今年も半分が過ぎようとしていますが、今年中にやりたいこと、やっておきたいことはありますか?
僕はもともと野望が無いタイプなんです。お笑い以外にも「コヤブソニック」を主催したり、ジェニーハイとして活動していることもあって、キングコングの西野に近い人間だと誤解されていることも多いのですが、ご縁があってやらせていただく方なので、長期計画はしないんです。西野みたいに緻密に計画したことを実現していく頭がキレるタイプではなく人との縁のみのタイプで(笑)
でも、フォートナイトで腰や背中がバキバキなので、パーソナルトレーニングやジム通いをはじめて、身体を整えたいなと思いますね。
――「BAZOOKA!!!」の企画で、全裸でトレニーングする「ネイキッドトレーニング」というものが紹介されましたが…。
あれは遠慮しておきます(笑)
――ネイキッドでは無いトレーニングですね(笑)最後になりますが、番組を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。
これまでの放送形式よりも、多くの方に気軽に見ていただけるのではないかと思っています。スマホがあればお昼休み中にちょっと、とかも見れますし、エッジの効いた企画ばかりですので、ぜひ楽しみにしていてください。
僕は下手くそなドラムでジェニーハイというバンドに参加させてもらっていますが、ジェニーハイが生まれたのもこの番組のおかげなので、今後恩返しじゃないですけど、何か一緒に番組を盛り上げられたらなと思います。
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
取材・文:中村梢
写真:You Ishii