11日のABEMA『NewsBAR橋下』にゲスト出演した時事YouTuberのたかまつななが、“シルバー民主主義”の打破のため、「余命投票制度」という大胆な選挙制度改革案を披露した。
たかまつが「理にかなった案だと思う」と話す「余命投票制度」とは、次の様なものだ。
「若い人の意見が通ることがすごく大事だと思っている。たとえば自分が70歳だったら、UberやAirbnbみたいな新しいものは要らないよ、と思うはずだ。でも今28歳の私としては、日本は世界中にあるものをもっと導入しないと、と思う。確かにタクシー業界やホテル業界が困ってしまうからというのは分かる。でも50年後、100年後を考えれば良くないよね、という判断もできると思う。それがないから、UberもAirbnbも日本では上手く行かない。
そもそも政党や現役の政治家たちがこういう話をしないといけないのに、やっぱり高齢者から票をもらうことで成り立っているからビビっている部分がある。それでも本気で訴えれば、高齢者の中には理解してくれる人たちもいると思う。僕も大阪で高齢者向けの補助金をバッサバッサ切っていったことがあった。例えば地下鉄やバスが無料になるパスについて、一部負担を求めようと提案した時にはメディアを通じて“橋下はもう大阪から出て行け”みたいな。でも、蓋を開けてみたら7割ぐらいの人たちは“そうだよね”と賛成してくれた。税金を100億円も使っていたわけだし、大阪には無かった中学校の給食に回してあげなきゃいけないねと。教育にお金を使うということに、反対は少ないと思うし、誇りにすると思う。そこを政治家が言うかどうかだ」と話した。
橋下氏は「本当に日本を強くしようと思えば、国を動かしている中心メンバーのいる世代に投票権を与えていく仕組みは必要だと思う。僕も50歳を過ぎて、政治的なエネルギーは衰えてきているし、もっと30代、40代に頑張ってもらいたい。ただ、高齢者の側には、“わしらが今まで頑張ってきたから日本はここまで来た。わしらの意見こそ聞いてくれ”という人たちもいる。そこはたかまつさんの案が定着するまでの移行期間、ポイントを上積みしてあげるといった方法を取り入ればできるかもしれない。たかまつさんの案よりももっとラディカルだけれど、政治的に活動できる期間ということで、例えば55歳ぐらいで選挙権を切ってもいいんじゃないのと思う。
そもそも政党や現役の政治家たちがこういう話をしないといけないのに、やっぱり高齢者から票をもらうことで成り立っているからビビっている部分がある。それでも本気で訴えれば、高齢者の中には理解してくれる人たちもいると思う。僕も大阪で高齢者向けの補助金をバッサバッサ切っていったことがあった。例えば地下鉄やバスが無料になるパスについて、一部負担を求めようと提案した時にはメディアを通じて“橋下はもう大阪から出て行け”みたいな。でも、蓋を開けてみたら7割ぐらいの人たちは“そうだよね”と賛成してくれた。税金を100億円も使っていたわけだし、大阪には無かった中学校の給食に回してあげなきゃいけないねと。やっぱり、教育にお金を使うと言われれば、誰も反対しないと思うし、誇りにすると思う。そこを政治家が言うかどうかだ」と話した。
さらにたかまつは「前回の選挙の時、主要7政党の党首にインタビューする企画をYouTubeで配信した。“若者がこの番組を見ている。シルバー民主主義をどう思っていますか?”と聞いてみたら、やっぱり歯切れがよくなかった。それどころか、“シルバー民主主義なんていうのは世代間対立を煽るために作られた言葉で、使うこと自体良くない”と言う人もいた。でも、金融資産のデータを見れば、高齢者層と若い世代の間に格差はあると思う。もちろん、困っている高齢者のサポートはしなくてはいけないが、お金を持っていない若者は多い。それなのに、高齢者だけが無料パスとか…」。
橋下氏も「そういう政策を掲げると、めちゃくちゃ票が集まるからね。無料パスにしても、反対の声は3割ぐらいなのに、演説に行くとそういう人がほとんどで強烈だから、みんなビビっちゃう。僕もスリッパを投げられたし、質問を無制限で受けていたから、無料パスの話しばっかり。“これあるから外に買い物に行ける”、“使えなくなったら足腰が悪くなって死んでいくけど、それはええんか”みたいな。市議会議員からも、“市長は高齢者を早死にさせるんですか”と追及された」と苦笑していた。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)