25日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(ABEMA)が放送され、安倍晋三元総理大臣が日本の財政は健全だとするポイントについて語った。
【動画】安倍元首相、日本の財政は安全とする理由(1時間2分頃~)
番組では安倍氏をゲストに招き、竹山とのおよそ1時間にわたる対談の様子のVTRを放送。対談に同行したジャーナリストの青山和弘氏が解説をした。
竹山が「日本の財政は危ないのか?」という問いかけをすると、安倍氏は「日本の財政は危なくない」と明言。
「もちろん財政を健全にしていくというのは当然大切なこと」と前置きをして、累積債務残高は1000兆円を超えGDPの倍以上になっているとしながらも「日本の国債は世界から信頼されている」と、日本の国債が破綻する可能性は極めて低いという評価があることを補足しつつ解説した。
「何を基準に健全性を見るか」について、安倍氏は「債務残高の多寡ではなくて、物価、あるいは国債の金利、国の通貨の信認がどうなっているのか? ということをちゃんと見ていく必要がある思います。日本はこの3つとも問題ない」と、3つの理由から日本の財政は健全だとの見方を示した。
VTRを元にスタジオで詳しく解説することに。青山氏は「物価」については、現在は多少の物価の値上がりはあるものの「ハイパーインフレ」と言われるような状況からは遠いという。
「国債金利」については「金利が安いということは、たくさん金利が戻ってこなくても日本国債を買うということ」と、極めて低い金利でも日本の国債が買われているため「信頼性が高い」ということだと語った。
「日本円の信任」については、最近円安は進んでいるものの「日本円が金融危機だから進んでいるのではない」「金利差が大きくなっていて、ドルが上がっていて日本の金利は地を這っている状況、(ほぼ)0パーセントなので、それだったら『ドルにしたほうがいい』と円安になっているわけで、結果的に信任が下がっているわけではない」という政府の説明を紹介した。
青山氏は「物価、国債の金利が低いこと、日本円が円安といっても危機で円安になっているんじゃない、130円はそこまで劇的に円安になっているわけじゃない。ということなので、いまのところは日本の財政は危なくない、という論理です」とまとめた。
a