舛添氏「なんだこの警備は、と思った。明確に警備の失敗」 指摘した遊説時の警備の問題点
【映像】舛添氏が指摘した警備の問題点

 8日、午前11時半ごろ、奈良市・近鉄大和西王寺駅付近で街頭演説中に襲撃された安倍元総理大臣が、搬送先の奈良県内の病院で亡くなった。67歳だった。

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 今回の襲撃事件については、警備の問題も度々クローズアップされている。そのことについて10日にABEMAABEMA的ニュースショー』に出演した国際政治学者の舛添要一氏は「元都知事としてどのように思うか」と聞かれ次のように応じた。

「なんだこの警備は、と思った」

 現場にいたわけではないので、詳らかに全部を抑えているわけではないとしつつ、そのように口を開いた舛添氏は「私はSPに大臣のときにも守られた。SPというのは、あなたの盾になって守ります。鉄砲が飛んで来たら、自分が鉄砲の前に来て、警護する対象を守らないといけない。警視庁から一人ついてくる。奈良なら奈良県警から数名来て、全体で守っていく。例えば私が演説をしていると、一人は必ずそばにいる。で、一発目が聞こえたらバッと倒してやる。私も襲われたことがあるから経験がある」などと述べると、さらに次のように続けた。

「歩いてきているのに不審者だと思って止める人がいないというのは、見ていて信じ難い。だから『えっ』と思った。私自身が演説のときには、360度ビルの上の人、歩道橋の人、こっち側の人、全部見る。360度候補者も見て回る。候補者によっては前しか見ない人もいる。安倍さんと背中を向けて、安倍さんの背後を見ている警察官が見えなかった。そういう警備はあり得るのか。私は明確に警備の失敗だと思う。結果ですから。盾になって命を守るのがSPなので」

 今回の襲撃事件を受け、9日夕方、記者会見を開いた奈良県警の鬼塚友章・県警本部長は記者から「総理が亡くなった時にどう思われましたか」との質問を受け「11時30分過ぎに第一報が入り、その後、事態が明らかになるに従い、その状況の深刻さは、私自身も平成7年に警察官を拝命し、二十七年余の警察官人生での最大の悔恨、痛恨の極み。今回の事態が生じてしまったことに対する責任の重さを痛感している」などと話した。 

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